生まれる前に死んだ兄の気配に名前をつけて呼んでいたあの頃の自分はもはや遠くの別人で、いまはもう何も感じられなくなってしまった。でもそれはもしかしたら、目を逸らしているだけなのかもしれないな。顔あげて…
>>続きを読む今生がみえる場所にもそれ以上に死、というか生きていたということがあるんだなと思った、そしたら映画館がポツポツ空席だったけどそこに気配を感じて、同じように今座ってる私たちもその椅子や映画館の記憶になる…
>>続きを読む一緒にバスに揺られていた。移り変わる景色に視線を向けながら、乗り合わせた人たちの会話を耳に入れたり、関係のないことを考えたり、たまにうとうとしたりした。
コウモリランはたぶん自分のことをコウモリみ…
金子由里奈監督の3年前の作品のリバイバル上映を鑑賞。金子監督の舞台挨拶付き。
とある女子大生の主人公は、バス車内で、歌を口ずさむ木箱を抱えた老婆に興味を持ち、密かにストーキングを始める-。
ぬい…
ぬいしゃべが上半期ベストになった僕の下半期最初の一本は同監督の旧作。
上映後のトークショーで触れていた、自分の見たい映画をとったという初期衝動溢れる一作。
幽霊とバスというモチーフが感覚的に映像化…
エンディングロールのバスの運転と同じ方向でクレジットが流れるのは格好良かった。エンドロールは格好良く作るべきだと思った。あとは幽霊の声を録音して歌を作るところ、大学生は今日の目的地を最短で行かなくて…
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