観る前、ちょっと身構えていた。
プライベートが質素だよアピールしても、それが政治家として優秀なこと国民に対し誠実なこととはなんら結びつかない。実家が農家でパンケーキが好きだからそれがどうしたって話だ…
ウルグアイの大統領、ムヒカ。イメージとは違い単なるひとの良い好好爺ではない事がよく分かる。
軍事独裁政権を倒し、共和政を実現するために武力闘争を行い、13年も投獄と脱獄を繰り返した不屈の闘士なのだ…
世界一貧しい大統領として有名なホセ・ムヒカ(愛称ぺぺ?)氏。活動家として様々な作戦に参加し、銃で撃たれたり投獄したりした若い頃の話と、大統領時代、今のムヒカさんを追ったドキュメンタリー。彼の笑顔の魅…
>>続きを読む作品中、ホセ・ムヒカが「文化とは、壁に絵を掛けることでも、映画を製作することでもない。生活上でどう判断するかという価値基準のことだ。それをこれから作っていかなくてはいけない。」というようなことを言っ…
>>続きを読む俺がこの映画を観たのが先日の10月19日で、その翌日の20日に本作の被写体であるムヒカ老が高齢などを理由に政界からの完全引退を表明したので何だか妙な縁を感じる映画体験であった。縁とか言っても当然なが…
>>続きを読む世界でいちばん貧しい国の大統領は、気さくで気骨があって、ユーモアがあってそれでどこか物悲しい。彼の経歴がそれを物語っている。投獄され、脱走し、銃弾を受けても彼は立ち上がる。貧富の差を受け入れて、その…
>>続きを読むムヒカさんが言っていた。
善と悪の話が印象的。
私の善は、他の誰かからすると悪になり得る。
それは悪でも然り。
人間はひとりでは生きていけないから社会という集団生活を行うようになったんだろうけど…
強いドキュメンタリーだ。
好好爺に見えるムヒカ元大統領の、ゲリラ活動家としての顔や、13年の投獄生活での孤独。
おおらかさと笑顔の奥にあるもの。
時に善は悪であり、悪は善になるということ。
貧しさ…
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