三島由紀夫の熱量のほかに、冷静さと優しさを感じることができた点が特に良かった。
作品として対立構造になっているものの、必要以上の野次が飛ぶこともなく、お互いにリスペクトしながらの討論である点で、鑑賞…
現代ではほとんど見ることができないくらいレベルの高い討論だった。舞台が東大なだけあって全員の語彙のレベルと思考のレベルと頭の回転の速さに圧倒された。自分の思いを言語化して話すことさえままならない人が…
>>続きを読む決して表立って賞賛はできないようなことはあるにせよ、今の日本には熱情と尊敬と言葉はすっかり消えてしまったのではないかな、という思いから思わず同じ大学生として羨ましいという感情すら湧いてしまった。共闘…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
つまるところ、思想は運動なのだ。
やれ暴力だと偉そうに言ってはいるが、右翼活動も左翼活動も、突き詰めると財布という現実にぶち当たる。どちらも日銭を稼ぐため遊んでばかりはいられない。パトロンを見つける…
歯向かってくる東大生一人一人に誠実に答えを投げ返す三島の人柄が伝わってきた。男は強くあるべきと考えてまず肉体作りから入る彼の真面目さは弁論の場でも発揮されていたのだなと感じる。このドキュメンタリーで…
>>続きを読むナレーターはしきりに東大全共闘と三島由紀夫の左翼と右翼の闘い!と煽る様な文言を使っているけど、前年の1968年に「文化防衛論」を著した三島に( 日本について論じませんか?)と全共闘から誘って実現した…
>>続きを読む本気で何かを変えようとしている人は、
いつだってかっこいい。
50年前の日本を動かしていたのは紛れもなく三島由紀夫のような人物であり、精神的に豊かな最後の時代なんだと思う。どうやって死のうかと常に自…
Ⓒ2020映画「三島由紀夫vs 東大全共闘 50 年目の真実」製作委員会