「この地面の下にまちがある」という言葉にうっ…と怯んでしまった。少し意味合いと違うが自分が住んでいた神戸のことを否応なしに思い出してしまう。引っ越してきた時には阪神淡路大震災から復興しつつある街だっ…
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震災の津波の後に嵩上げ工事が行われた街。
他所から来た4人の若者が街の人々の経験した話を聴き、それを若者達自身の声で語り直そうとする姿を記録したドキュメンタリー。
途中、物語『二重のまち』の朗読によ…
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映画を観て、今まであまり感じたことがない感覚。心が震えたりとかそういう高揚とかはないけど、とてもいい感じに襟を正す感覚になった。非常に誠実な映画だと思った。
震災の記憶を後世に残すやり方は、映像や…
余韻が凄まじい。
劇中に登場する4人の剥き出しの逡巡が生む余白の渦に巻き込まれて、己の思考もぐるぐると動き出して、観終えてからも色んなことを考えたままに溢るるままにただただたたずんだ。
劇中テキスト…
人の話を聞き、語り直すという体験は、日常生活においてはままあることだと思う。だが、もしその話の内容が震災の話であったとしたら、自分は果たして自分の言葉で語り直すことができるだろうか。
直接会って話を…
余裕で大傑作。言葉を紡ぐ、ある種の継承を行おうとする中で、ここまで基盤になってる言葉の限界と希望を浮き彫りにしている作品もないのではと思い、その上で真髄な作品である。バスの座席で始まり、電車の座席で…
>>続きを読む「二重のまち 交代地のうたを編む」は、物語とドキュメンタリーが響き合う独特の形式を持つ映画だ。
東日本大震災の被災地岩手県陸前高田市に移り住んで創作活動を続けている小森はるかと瀬尾夏美が企画・制作し…
東北を訪れた4人の若者が、東北で被災した人に触れその体験をどう継承していくか、言葉を見つけようとする姿を記録したドキュメンタリー。
言葉は拙くても、伝えようとする気持ちが大事で。拙いと言えども自分…
(C) KOMORI Haruka + SEO Natsumi