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ノマドランド2020年製作の映画)

Nomadland

上映日:2021年03月26日

製作国:

上映時間:108分

ジャンル:

あらすじ

「ノマドランド」に投稿された感想・評価

Saaaaa

Saaaaaの感想・評価

4.0
一つ、若者にかかわらず現代人への生き方の提案の映画として私は捉えた。便利になりすぎているこんな時代に、自然と共存できて尚且つ人間力が磨かれるこのような生き方、生活様式に美しいと感じた。映画では不幸を抱えてこのような生き方をされている方が多く、プラスな感情を抱いていいのか分からないが、色々な土地に行き、様々な仕事をしながら、このような生き方をしてみたい。
アドレスホッパーという家を持たない生き方を過去に調べたことがあって、最低限のコミュニケーション能力を持ちつつ、体が健康だからできる生き方であって、大きな病気を患ったり、死んだ後の行政の処理はどうなるのかと真面目に考えちゃった。   

ただ、このような映画を観た後、なぜ私は人間力を日々磨き、豊かに生きようととしてるいるのか、頭を巡らせる。人間の最終地点は死なのに。
Shizka

Shizkaの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ノマドは自由、拝金主義は悪、仕事で身体を壊して何になる、と冒頭でノマドを賞賛しておきながら、この映画からはノマドの侘しさ、厳しさだけが伝わってくる。

負の面をかなりクローズアップしている。ほとんど夏の描写がなく、悲哀の音楽とともに寒々しい大地、その中に1人だけ、ただいる、そんなカットが多かった。

もちろん滝に飛び込んだり、自然の中を歩いたり、この生活によって得られる楽しいこともあったけれど、やはりどこか、これはダメな人たち、不適合な人たち、普通にできない人たち、という色眼鏡で見られたノマド映画だった。

もし同じことを10代20代の人たちがやっていたら、こうまでひもじい映画にはならなかった。それほど彼女は厳しさと戦っていたのだ。どうにかしなくてはならない、そんな意思があった。

そう、考えてみれば、彼女はこの映画の中で何度笑っただろうか? 笑うことが全てではないだろうけれど、笑いのあるデイヴの生活の方がより良くみえてしまう。

一方の彼女の生活はサバイバルしている。未来や将来を見ることなく、ただ明日も同じことをしている、そんなふうにみえた。

ノマドは社会の型枠を嫌い、月並みな日常を嫌ってノマドになるのだろうけれど、あの生活で満足している人は、誰一人いなかった。

じつはバックパッカーをしていたことがあって、こういう生活をしていたこともあったけれど、あの時はもっと仕事が少なく、遊びが多かった。確かにひもじい思いもしたけれど、笑いがあった。

この映画はそうではない。歳をとってからの現実をまざまざと見せつけてくる。

1人はダメ、定住しないのはダメ、家族がいないのはダメ、こうなってしまうんだぞ、と言っているようで、とても最後のsee you in a roadに共感できるものではなかった。

あまりに現実すぎて、嫌らしい。
寿都

寿都の感想・評価

4.7

高齢ノマドになってまで生きたくない(好きでやってるなら別)と思う一方で、
逆説的に生の実感というか、「生存することが人生である」ことを最も感じさせるライフスタイルだ。

レジャーとしての、ままごとサバイバルゲームではないのだ。貧困老女が季節労働をしながら独りで車上生活の旅in荒野。アウトドアブランドは、彼女彼等を広告に使うべき❗️

家で寝ながら指先を動かすだけで、Amazonからレトルトの食料が届く私のライフスタイル。宅配BOXからエレベーターで5階まで運ぶ労力すらを惜しむ。
色々考えさせられる映画だった。
何故か分からないけど涙が出てきたし、なんかこれからの自分の人生迷っていた時だからか、余計に心に来るものがあった。
起承転結!な映画が好きな人にはおすすめしない。

このレビューはネタバレを含みます

よい。旅は人生だ。

なぜここに留まってくれないのか、と妹は言う。つまらなすぎるのか?と聞く。あなたは勇敢だったとも言う。

夫に死なれたけれども、離れきれずにノマドを続ける彼女。ホームレスではなく、ハウスレス。別のホームを持たないと言う、彼女なりの抵抗。

ラスト。彼女はホームを捨てて、旅に出る。さよならではなく、また会おう。それがノマドの別れであり、人生だからだ。また帰ってこれる、また亡き夫にも会える。彼女は、彼女の人生を歩み始めた
行きずりの婆ちゃんの”指輪は輪っか 終わりがない 愛も一緒”みたいなサラッと出た素敵な台詞が、主人公の足枷も示唆していて残酷だけど粋やな〜と思いました。ホームレス≠ハウスレス
チブ夫

チブ夫の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

嫌味もなくわざとらしい演技感もなく、自然な温かみを感じさせる人が次々と登場するなあ、と思ってじんわり観てたらなんとみんな本物のノマドだった。究極の追体験にいざなわれた。
hasse

hasseの感想・評価

4.2
演出5
演技5
脚本4
撮影4
照明5
音楽4
音響3
インスピレーション4
好み4

○「私はこの生活で出会った人にさよならと言ったことはない。いつもまたどこかで、と言うんだ。だから私はこの生活が好きだ」(ボブ・ウェルズ)

●フィクション×ドキュメンタリー
『ノマドランド』は映画史上、極めて重要でエポックメイキングな作品になるだろう。アジア系女性監督がアカデミー賞監督賞に初めて輝いたという賞レースの面でも、内容の面でも。

『ノマドランド』は劇映画とドキュメンタリーがミックスした、これまでありそうだがなかった新ジャンルを開拓したと言える。ファーンとデイブ(ファーンに思いを寄せる初老の男性)以外のノマドは全員本人役で登場。彼らがこれまでの人生やこれからやりたいことを語るショットは(フィクションとして加工されたものである可能性はあるものの)ドキュメンタリー映画のそれである。
ノマドたちは各々、喪失の体験を抱えていて、家族や社会と切り離された「点」である。だが、ボブ・ウェルズのセミナーや各地のキャンプでノマドのコミュニティを形成し、ゆるやかな「線」をつむぐ。そのドキュメンタリー的様相に、ファーンという異分子が紛れ込む。ここがドキュメンタリーとフィクションのミクスチャーであるこの映画の面白さだ。

●「ハウスレス」の精神
ファーンはなぜ異分子なのか。ファーンはコミュニケーション能力が高く、ノマドの輪にあっという間に溶け込むが、決して群れない。「線」に溶け込みつつ「点」であることをやめない。仲良くなったノマドたちに一緒に行動するよう誘われても首を縦に振らず、見送りに徹する。
本心ではノマドへの自己同一化を嫌悪しているのか? そうではない。ファーンはノマド生活に誇りを持っているし、割りと好きでもある。誇りのルーツは、元々住んでいた街の経済が工場の閉鎖で打撃を受け、家の立ち退きを命じられた喪失の体験だ。死んだ夫との思い出の場所でもある家を失ってもなお、家族や行政に頼って生きる道を選択しないのは、自立の精神によるものだろう。その象徴が古ぼけたキャンピングカーであり、それこそが他のすべてを失った彼女に残された、「世界」から自分を切り離せる聖域、「ホーム」なのだ。(ファーンがかつての教え子に言うように、彼女は「ホームレス」になったわけではない。彼女は不動産としての家を持たない「ハウスレス」である)

原始の漂白的バンド(共同体)の定住化は、富の備蓄を可能にし、その富の量の差こそが人間不平等の起源だとアラン・テスタールは言うが、この映画では不動産としての家を持つ者・持たざる者の貧富の格差が描かれる。ファーンはすみかを奪われた経験から、姉の知り合いの不動産業者に口論を吹っ掛ける。その構図は富を持たざる者から持つ者への反逆、旧式な階級闘争を想起させるが、ファーンという異分子の複雑な心境を抱えたキャラクターが、この映画を単純な貧富格差を描く映画に陥ることを防いでいる。

●雑記
ファーンが親しい人々と交流したあとに全裸で川に入ったり、水しぶきが襲う崖を歩いたりと、交流の残滓を洗い流そうとでもするかのような水を浴びるシーンが印象的だった。
なー

なーの感想・評価

3.8
最近よく考える、働くこと、稼ぐこと、生活すること、生きること
すてきに生きたい
あんこ

あんこの感想・評価

3.8
ノマドはコミュ力あっての生き方だと感じたのが率直な意見。

あと、ノマドをやってる人にとって屋根に住むこともできるという選択肢があることも、とても恵まれていることだと思った。いや、そんなこともないのかな?自分でレールを敷いて人生を歩んでる感じがめちゃめちゃかっこいい。

人との縁は偶然から生まれるものがほとんどで、今季それを何かと感じることが多かったなあ笑
あの時自分があの行動を起こしてなきゃ、話していなきゃ、今がないと考えると、人生運みたいなとこもないとは言い切れない
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