ヴァルダらしい多層的な構造が印象に残る。日常と非日常を織り交ぜた静謐な空気感と、不条理な状況が「謎のゲーム」のように進行していく展開は、まるで夢見心地の悪夢のよう。
特に、登場人物たちが共有する不安…
大好き。こういう作品に出会うために映画を観てる
キモおじじゃないミシェル・ピッコリは初めて観た。奥さんと凄まじく仲睦まじくて微笑ましくすら思える。
ジジイが女の子に手を出そうとした瞬間キレて全てを破…
アニエス・ヴァルダ監督による長編四作目『創造物』は、ホラーの語法を巧みに借りながら、「創造物(フィクション)」の中で人を操ること、また操られることの恐怖に迫った意欲作だ。
前作『幸福』以降、ヴァ…
冒頭、エドガーとミレーヌは車を走らせていてエドガーのスピードの出し過ぎによって事故る。それによって、エドガーの額には傷、ミレーヌはショックで口が聞けなくなる。それでも愛し合っているこの2人がまじで分…
>>続きを読む創造物とは神聖なものだ
真実と想像の間にある隔たり
彼らのゲームは、もはや神々の遊び
その神のゲームの駒となる登場人物たちによる群青劇のような人と人の関係が交差していく面白さ
フィクションをノンフィ…
不自然なズームアップが執拗に繰り返されたりと、居心地の悪いカメラワークが頻出する理由は、映画のある地点で明確に提示してくれる。Les créaturesというタイトルから途中で少し察する部分があった…
>>続きを読むアニエス・ヴァルダの観る
作家のピコリと美貌の妻ドヌー
ヴ夫妻。オープンカーで飛ばす
夫に怯える妻。妻の不安が現実
となり事故起こしてしまい
額に縫い傷のピコリと事故のショックか
失語症のドヌー…
作家エドガーと話せなくなった妻ミレーヌの周りで起こる不可解な出来事。感情を操れる人間チェス、欲望剥き出しになるシーンは画面が赤く染まる。登場人物の物語を選んでは展開を与え人が死んだりする。全てが壊れ…
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