ドライブ・マイ・カーの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「ドライブ・マイ・カー」に投稿された感想・評価

全ての演出が丁寧で、映画でできる表現を最大限使って村上春樹ワールドをつくり上げてると感じた。
BGMの心地よさや、感情を揺さぶられる場面からいつのまにか映画の世界観に引き込まれていました。
かえる

かえるの感想・評価

3.8
表面的にはデタッチメントをどんなに装っても、自分自身に対してそれは通用しないと云うことだ。村上節炸裂作品。
N

Nの感想・評価

3.1
なんとなく楽しみにしてたけど、私には少し難しかったな

肌色多くて焦った

芸術的な内容で、万人受けする映画ではないなぁと思いました(´-`).。oO

シネマ1 F-2
割と良さげな席
さちこ

さちこの感想・評価

4.0
エンドロールが流れ出した時に、村上春樹の小説を読み終わった後の気持ちになった!原作読んでないけど、そういう気持ちにさせるくらい、村上春樹の世界観が丁寧に映像化されている作品だと思う。

脚本と演者がとてもよい。こんな喋り方のやついねぇよってなってもおかしくないんだけど、みんなすごく自然で、色っぽくて、影があって、とにかく登場人物がみんなそれぞれしっくり来た。西島さんめっちゃカッコいいしエロいしキリッとした時と疲れてる時のギャップたまらん。

内容は喪失と再生って言うとそれに尽きるんだけど、セリフの間とか余白とか音がないところとかレコードが流れてるところとか車が走っているところとか、すべてのシーンに何らかのメッセージがあるんじゃないかと思ってしまう。みさきと出会ったことで家福も何かを乗り越え、自分と向き合いワーニャを演じ切る。ラストの捉え方はいろいろあるのかなと思うけど、みさきも前に進めていた気がする。
静かでかっこよくて、冷たいようであたたかい、そんな作品を見れた!
全く予備知識を入れず見てよかった。
序盤に想像を裏切る終止符、早めの状況説明、そして他者(今回は戯曲)が登場人物たちの感情を代弁していく。自宅での幸せな出発と最後の日の出発という反復も丁寧。なるほどそういうことか。
本当に教科書のようであった。

登場人物にちょいちょい嫌なヤツ〜はらたつ〜と思ってしまうのは原作からの人物像なんだろか?彼の、全ての顛末を受け入れた上での罪の告白。シナリオとしては言うまでもなく完璧。なんだけど、個人的な倫理観が邪魔をする。あいつなんなん????????立場わかってる???あと普通に暴力は良くない!

ああ、あと、「これは『ドライブ・マイ・カー』じゃないじゃんっ!違うじゃんっ!」とずっとおもっていたんだけど最後にドン!とタイトルが表示され「うお〜!『ドライブ・マイ・カー』だ〜〜〜!」と感動した。

面白いんだけど3時間はどんなに凄くても非常に辛い。みんなどうやって首を痛めず見ているのだろう。首が痛い。
me

meの感想・評価

4.5
淡々と物語は進んでいくが、どんどん見入ってしまいあっという間に3時間がたっていた。配役もストーリー進行も映画全体の雰囲気も村上春樹らしさを残しつつ上手く映像に落とし込まれていて、見て良かったなと感じた。

劇場の近くの本屋では、ドライブマイカーの収録されている「女のいない男たち」は売り切れ。皆映画を見たその足で、書店に向かっているようです。
「彼らの思い出と共に、自分の足で走ってゆこう」

亡き妻への喪失感を抱える舞台演出家と専属ドライバーの心の交流を描いた濱口竜介監督作品は、これが普通の映画ならばそのままラストへ向かう山場を迎えたアバンから始まり、重力を感じさせない超長尺ならではの語りの虜になる最高傑作ヒューマンドラマ。

劇中劇を扱うということでいかにもシネフィル好きする演劇論的演出を警戒してしまうところで、時間をかけて心を砕いて巨大感情に向き合うための日常となっているのが素晴らしく、戯曲の流れが完璧に入るまでテキストをひたすら読み合わせする稽古場には興味津々。

他者との出会いによって自分を変えていく主人公として受けに徹する西島秀俊の豊かな芝居とか、多くを語らずに物語の神様に選ばれた彼を導くダブルヒロインの魅力に痺れるが、同世代が成熟した演技を魅せる中で切れたナイフみたいな岡田将生が最高である。
kuro

kuroの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

家福さんが高槻さんとお互い抱えていた音さんのことを打ち明け出すことで、
話が大きく進むだけど、
そのシーンでとてもハラハラしてしまった。

本当は傷ついているにも関わらず、
今の形か終わることが怖くて、
最後の日、わざと遅く帰ったこと。

真実を受け止められるほど、
強くいれなかった自分のこと。

家福さんが音さんを殺したと感じるように、
母を殺したと表現した自身と同じような境遇の渡利さんの故郷に行くことで、
しっかり認識していく流れにとてもグッときたなぁ。

そして、運転の上手さを褒めたことをきっかけに、
家福さんと渡利さんがお互いのパーソナルなことを話すようになる部分も良かった。

何より、これまでずっと淡々で無表情だった渡利さんが、傷のない顔で笑顔でいたのに救われたなー。

原作も読みたいし、また見たいな。
TagoMago

TagoMagoの感想・評価

4.7
これは、、歴史に残らなきゃいけないやつだよな。。

人が言葉で、所作で、語調やふるまいで表現(もしくは表出)する内容は、例えどれだけ丁寧に表現したところで手で水を掬うかの如く漏れ落ちる。相手が使う言葉や所作にどれだけ耳や目を傾けようと同じく掬い取れずに漏れ落ちる。

それでもある時までは恐れずに表現し、他人と繋がろうとするけど、それは敵わないことをいつか知る。大人と子供のコミュニケーションだって全く同じで、人によっては子供が使う言葉で会話できず困ると途端に手をあげる人すらいる。子供は怒られた理由はキャッチせず、嫌悪の対象になった事だけを認識する。

そんなこんなで、多くの人は次第に表現してわかり合おうとする事を恐れて意識的にせよ、無意識的にせよ他人との間に安全テープを張る。それがどれだけ大切な相手であっても。大切な相手であればこそ。

でも、恐れても解決はしない。繋がることはできずとも表現しないことには本当に繋がれないのか?もわからない。

繋がれた気がする、共有できた気がする、その瞬間の幸せを知っている。だから相手が使う言葉を勉強し、耳を傾け、自らも言葉や所作を使って語る。それをするしなかい。

手話話者を演じたパクユリムさんの手話以外の表情やふるまいも含めた言葉の美しさよ。表現することに一切恐れをもたず、自己確信を持って表出するあの姿がオーディションのシーンから忘れられない。

演出、演技、撮影、美術、音楽が毛細血管の様に張り巡らされ連動し全てが一つの作品として調和してる。

残らないとダメでしょこれは。

集中して見過ぎて目が痛てーよ。途中からまばたきし忘れてた。
村上春樹の短編作品「ドライブ・マイ・カー」を映画化。
他にも同著者の短編「シェラザード」と「木野」を巧みに脚本に取り込み、映画としては長尺の約三時間。

終始淡々としながら感情のあまり乗らない台詞回しは原作さながら。
それが故、上映時間も相まって退屈になるかと思えば体感時間は半分程度。
緻密に練られた脚本とじっとりと首元に纏わり付くような丁寧な演出の賜物だが、一番の理由はこの物語を包む淀んだ不穏さだろう。
この先に何が起こるのか、いや彼等が何を想い伝えたいのかすらも不明瞭な展開は我々の意識を捉えて離さない。

引きで観ればよくある喪失からの再生をテーマにした作品だが、それをクローズアップする事で人間の多面性を執拗に浮かび上がらせ、痺れる程多層的で立体的な質感に。
終盤に急遽訪れる、劇場全体が息を止めるような静寂シーンは必見。(必聴?)
何より三浦透子さんの鋭利過ぎる存在感に触れられただけでも、この映画の価値は十二分かもしれない。

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