神話や御伽噺の愛が狂気的に映るのは、それが普段目を背けているだけで確かに自身の中に在る部分だからかもしれない。集団において進歩しているのは本性そのものではなく、グロテスクな本性から目を背ける為のモラ…
>>続きを読む凡人では思い付けないイマジネーションを持った監督の、独特の世界を味わえる作品。
以前観た「マンマ・ローマ」の空き地の幻想的な風景が素晴らしかった。
今作ではギリシャ的ではないモロッコの風景も印象的…
目で語る映画だった。話自体は楽しいものではないけど役者たちの目線と映像の美しさがすごい。
基本は静かな映画で大きな声を上げるのは絶望や怒りのシーンだけなんだけど、神託に翻弄される登場人物たちの絶望…
パゾリーニの映画言語が純粋すぎて、原始と言って良い。
神託の輪廻(人生は始まった所で終わるのだ)
愉快な妥協(人性の暗黒面の放逐)
倫理叙事と“目”で話す、現代へ延伸された時間軸。観客を時代とと…