まず、事件が起きた椎名町の帝国銀行のセットに驚きました。
「え、こんなところだったんだ。ほとんど民家じゃんか。」と驚いていたら、次々に現れる、終戦直後の日本の風景。
事件以上にそちらのほうに興味がわ…
熊井啓の最高作。冤罪が作り上げられる経緯。退職金の前借までして執念を燃やす刑事は、正義感があったことまでは理解できるのだが…。当時の椎名町の銀行のセットが素晴らしい。銀行に掛けてくる電話の声は、加藤…
>>続きを読む1948年に起きた帝銀事件を題材に、ナレーションや記録映像を織り交ぜたドキュメンタリータッチで事件の真相に迫る社会派ドラマ。
冒頭、事件の経緯を犯人目線の主観ショットを用いて描く。被害者の行員たち…
◎捜査の壁 大量毒殺犯は画家か731部隊関係者か
1964年 日活 108分 モノクロ シネマスコープ
*ピンぼけ ホワイトノイズあり
熊井啓(1930-2007)の監督デビュー作(公開時33歳…
このレビューはネタバレを含みます
「人は真実を求めたがる。だが真実を掴めたことはあったのだろうか?」
このラストの台詞が色々示唆してるけど、羅生門や落下の解剖学と同じ、真実が見えてこないタイプの映画だった。
でも科学の発達とか…
熊井啓けっこう好きかも。平沢役はあんまり実物と似てなかったけど。
スティル写真を使ったり、斜め×仰角というキメキメアングルだったり、10分に1回程度面白い掛け合いを入れたり、とにかく楽しませてくれる…
このレビューはネタバレを含みます
1964年には関東軍の化学兵器について映画ではっきり触れられたのに、80年経ったいまの方が映画に描かなくなっているのだ。描くと都合が悪くなっているということだから戦争は近いだろうね。
冤罪を日本は…