黒澤明が政財界の汚職を描く。
汚職の濡れ絹を着せられ自殺した官僚の息子が身分を隠し、戸籍を他人と入れ替えて名前を偽り、黒幕の娘の婿となり、黒幕の懐に飛び込み、復讐を狙う話。
最後の10分位でまさか…
「汚職隠蔽の恐ろしさ」
汚職を暴こうとした男を三船が演じた作品
三船の落ち着いた演技に重厚感があり、汚職暴露寸前の期待感もあったが、巨悪には正義だけでは勝つ事ができないという現実を見させられた。…
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壮大なる復讐劇と、その先の悲劇。
調べると原作は、『モンテ・クリスト伯』だの『ハムレット』だの書かれており、とにかく展開がやばい。
父親の復讐のため、仇の企業に入り込み、仇の娘と結婚する。
そ…
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久しぶりの黒澤映画。白黒にはまだ抵抗があるが、食わず嫌いをしている部分も多く、意外と聞き取れたし、一通り楽しめた。
西ら佳子を愛した結果、復讐を完遂できず、巨悪は巨悪のままだった。西の復讐動機がわ…
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公団の汚職で自殺に追い込まれた下級役人を父に持つ主人公が父の敵討ちを計画するものの、結局は「悪」の力に勝てず終わるという悲しいお話。キーマンは副総裁・岩淵の娘であり、主人公・西の妻となった佳子。
悲…
聞き耳を立てている男1人と、盗み聞きされている2人の計3人をワンショットに捉えるために段取りしたのかと思うとちょっと可笑しい。しかし、そのすぐ後には正体がバレる男とライフルを持って部屋を飛び出してく…
>>続きを読むCriterionコレクションでは「黒澤明のフィルム ノアール」と紹介されていた。ここで描かれている国家権力と大企業の癒着は現代でも続いていて、何も解決していないのだと思うと暗い気分になる。
侍では…