最初のシーンから低所得者ということが丸わかりな状況。
その海炭市に住む人々のオムニバス映画。
どの人もそうだけど絶望的な立ち位置になっている。
それでも精一杯生きているという事実に変わりはない。
…
原作は佐藤泰志の最高傑作だと思っていますがこちらの映画の方もかれこれ8、9回くらい見ました。
原作の良さを余すところなく再現できた奇跡の作品。
オムニバス形式の中、最も好きなのはポン引きスナックで…
最初から最後まで映像も音楽もストーリーも全部暗い
登場人物全員が鬱屈した日常を送っていて
それを順繰りに見せられる、そのどれもが実にリアルで
皆どこかに希望はないのか、何とかしようともがく
見てるこ…
【2010年キネマ旬報日本映画ベストテン 第9位】
不遇の作家、佐藤泰志の短編小説集を映画化した作品。監督は『私の男』熊切和壽。同じく佐藤泰志原作による『そこのみにて光輝く』(2014年)、『オーバ…
佐藤泰志小説の頂点(遺作)であり、
同時に映画化作品の原点でもある本作。
菅原和博氏に本当に感謝したい。
芥川賞に5回ノミネートされ、一度も受賞することなく自死に至った佐藤泰志の苦しさが現れている…