第34回東京国際映画祭開催中!!
【ワールド・フォーカス部門】
『箱』(アメリカ/メキシコ)ロレンソ・ビガス監督
『彼方から』(15)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞したロレンソ・ビガス監…
【愛の喪失は他者の箱で埋めれるか?】【東京国際映画祭】
父の遺骨を持ち帰った少年が、父そっくりの人間を見かけて世界が変わるヒューマンドラマ映画。
予告編の印象良かったのと過去作「彼方から」にて金獅…
このレビューはネタバレを含みます
父の遺骨を取りきた少年。帰りのバスで、父にそっくりな人を見かけついて行く。
その男との交流から始まる物語なんですが、ちょっとすごかった。
てっきり、ほんわかした心温まるストーリーかと思ってたんで…
TIFF、ワールド・フォーカス部門。
こういう映画だったのか…と上映後ちょっと呆然としてしまう感じ。メキシコの治安なめてた。
父の遺骨を受け取り、帰路の途中で父親そっくりな男性を見つけてバスを降りて…
父の遺骨を受け取りに来た少年が主人公
彼は父の記憶がなく、帰路のバスで見かけた父の写真そっくりの男を父だと思いつきまとう
男は仕方なく少年を受け入れざるを得なくなる
次第に少年は男の仕事の手伝いをは…
父探しから父殺しへの大筋は想定の範囲内だが、ラスト数カットで後者の主題が完結する展開に仰天した。
はびこる組織犯罪の犠牲となったはずの父が、その実搾取構造の上位にいたことを知り、少年は父性に対する…