理不尽な憎悪が不可解な好意へと反転する。その過程があまりにも不気味。
表層的にしか描かないことにより却って浮き彫りになる人間のほの暗い内面。
正直ここまで難読な映画は初めてで、サブテキスト必須。章…
ネトフリ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(21年)観了。主要全賞含オスカー12ノミネイト最有力作でメタスコアも89。ジェイン・カンピオンは『ピアノ・レッスン』以降苦しんで12年振りの長編監督。パンデミッ…
>>続きを読む1920年代のモンタナ州を舞台に、大牧場を経験するバーバンク兄弟と、弟の妻ローズ、ローズの息子ピーターの4人を中心に織り成してく、非常にハードな西部劇(?)。(?)と書いたのは、どのジャンルにも属せ…
>>続きを読む脚本が本当に最高な作品だと思う。
カンバーバッチ演じるカウボーイが仕切る街に、弟の嫁と息子が新しく仲良くなろうとするが頑ななカンバーバッチはテリトリーを阻害されたくなく、2人を部外者扱いし始める。…
静かな余韻の残る映画。カンバーバッチと西部の荒くれ者のイメージのギャップが大きすぎてどんな話かと思ったら、コーディスミットマクフィーがむしろ肝だった。ギリギリギリという櫛を撫でる音、あれこそが。多分…
>>続きを読む【男らしさが支配する世界】
第78回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、第94回アカデミー賞作品賞最有力と囁かれているジェーン・カンピオン最新作。2021年12月に配信されたものの、なかなか時…
古くて新しい、マッチョと繊細さ、
対比する世界観に翻弄されて
年末になりショーレースが気になる中、外せない本作品。『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオンの新作は“男性性”に迫る新しい物語に完全…
ベネディクト・カンバーバッチ主演の西部劇。
無駄なセリフや説明描写を省き、雄大な自然と俳優の表情や瞳からストーリーを読み取っていく…
これがまさに映画という手法で素晴らしい。
物語が進むにつれて予測…