四つの壁の作品情報・感想・評価

「四つの壁」に投稿された感想・評価

監督自ら作詞作曲してるとはいえ、演奏シーンはこの話にいらなすぎるだろという感じ。トルコに住む髭の男はまだ海を見たことがないという妻と子供のためにイスタンブールの海の見えるマンションをローンで買うこと決め、引っ越しの途中の交通事故で最愛のふたりを亡くす(CGがすごいチープ)。5ヵ月の病院生活の後、自責の念とともにひとりマンションに帰ると、窓の外には別のマンションが建ち、視界を塞いでいた。そして彼の元に事故の相手側の少年と母親が許しを請いに訪れる。どん底にいる彼を励ますのがバンドの仲間たちであり、僧侶であり、警官であり、階級や地位を抜きにして人の助け合いがあること、だからこそ人は罪を許すことができるということを延々と追い続け示した。が、ふさがれた景色を似せた絵の横断幕で埋めるとか、TV的なギャグ要素が入ってきて、ぜんぜん悲壮感が伝わってこんかった。
pherim

pherimの感想・評価

4.1
クルド人音楽家の頑固者が、お気に入りのボスポラス海峡見渡すアパート上階の絶景を、手前の新築建物に奪われ憤怒の夜間爆音祭挙行。

サイの季節な哲学的バフマン・ゴバディ監督作ゆえ、四壁って生老病死かと意気込んで観始めたけど、意外にも軽快さで苦渋をいなす韜晦が全編心地よい。
MALPASO

MALPASOの感想・評価

3.8
映画『四つの壁』
@東京国際映画祭
トルコ

ピンク・フロイド、ロジャー・ウォーターズがプロデュース!
監督バフマン・ゴディバがプロデュース・脚本・音楽も担当。

クルド人移民の音楽家の主人公は、海の見える最上階のマンションを手に入れ、ローンを支払うために必死に働いている。飛行場でかもめを駆除する仕事もしながら仲間たちと演奏する日々。ついに妻子と暮らす日が来るが・・・。

『四つの壁』はよく小説や映画で使われるタイトル。
悲劇が起き、次々と事態が展開していく中、謎の女が出てきたり、サスペンスとして面白い。男同士の友情も描かれる。

壁といえば、ピンク・フロイド。なんとプロデューサーはロジャー・ウォーターズ。ロジャーは音楽にも造詣があるバフマン・ゴディバ監督の大ファン。
イラクから追放され13年前にトルコにやって来たゴバディ監督。監督がイスタンブールで住んでいた海の見えるアパートが物語のモチーフになっている。

タンブールと思われる楽器などを使った主人公のバンドも気になる。度々演奏シーンが出てきて、ロジャー・ウォーターズがプロデュースしているのも納得。

玉ねぎ入れたほうがいいという料理が気になる。あれはクルド料理なのかな。
Yuk_i

Yuk_iの感想・評価

3.8
海が見える場所に越したものの、新しいビルを建てられてしまい奮闘するクルド人音楽家のお話。

かなり重たく悲しいシーンがあるものの音楽家仲間とのやりとりがあるシーンではププっと笑えるシーンもあって良かった。
音楽も好み。

58/2021
東京国際映画祭8本目

良いストーリーでした。素晴らしかったです。
「つがいを失った鶴」の伏線は痺れました。
悲しい結末ですが、満足感が非常に大きかったです。
出てくるキャラクター達は皆魅力的で、
クスッとくる要素も散りばめられていて楽しめます。

ちょっと気になったのは、
主人公に付きまとう母役の絡め方が少々雑な点です。
口では自分が悪いと言いつつ、
かなり主人公ばかりに息子の精神状態のことについて責任を押しつけ
粘着するのはどうなんだろうと思いました。
片方が一方的に悪い事故でもないのに、
ここまで粘着するのがちょっと不自然でした。

あと気になったのはCG合成が雑すぎるという点。
絶対あれどうにか出来たと思うので何とかしましょう。
いい雰囲気壊しちゃいます。

不満な点も述べましたが、満足度はかなり高めでした。
観て良かったです。
1853Perry

1853Perryの感想・評価

3.7
なんだか思ったより入っていけなかったな。
でも、やっぱし音楽のシーンは抜群に好き。
基本的にゴバディの作品はなんだか悲しい。ペルシャ猫最強だからな、わたしの中では。あの映画の後の悲劇もまた辛いんだけど。(イエロードッグス)

四つ以上あったような気がした壁。
誰かには見えて、誰かには見えない壁。
もっとやれるだろーみたいな感じなんだけど、やっぱ観て良かったなぁってなるんだよね。ゴバディマジックなのかしらね。

FILMEX枠っぽいけど東京国際。
来日予定だったけど新作の撮影でキャンセルらしいから、またその新作と共に日本に来てね!

東京国際映画祭
【コンペティション部門】
『四つの壁』(トルコ) バフマン・ゴバティ監督

『亀も空を飛ぶ』や『サイの季節』のバフマン・ゴバティの最新作。家族と一緒に住むために、部屋のローンを返済しながら働くボランをある悲劇が襲う。

ゴバティならではの強烈な人間ドラマ。「四つの壁」が何なのか明確に出てこないが、ボランにとって壁のなる出来事や存在が出てくる。

その壁にどう立ち向かうのか、そして壁をどう壊そうとするのか。ボランや彼の周りの仲間たちなりに行動するシーンは心強さと安心感を感じた。

また警官がボランの仲間たちと音楽を楽しむシーンなど、今年の映画祭のテーマである「越境」を連想させるシーンがとても印象的。

ただ海辺を歩くだけの予告がどんなシーンだったのか、わかった瞬間にこの映画の人間ドラマの行く末が見えてくる。

〈鑑賞者:ともか〉

映画祭期間中も、学生応援団が見ることのできた作品をどんどんレビューしていきますので、是非ご覧ください!!

🎥第34回東京国際映画祭
 |開催期間:10/30(土)〜11/8(月)
 |場所:日比谷・有楽町・銀座地区  
 |チケット:当日でも席が空いてる作品は購入できますので是非!

また、学生応援団が運営している各種SNSでも映画祭に関する投稿を沢山していきますので、こちらも是非チェックしてみてください。
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faster

fasterの感想・評価

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8本目

音楽とハゲと海と海の前に建てられたビルとそれにかけられた海の絵と妻息子を事故で無くした男の話

最近みた空白の怒りは軽くてすごいイライラしたけど、この人の怒りはあまりイライラしなかった
ハゲのじいさん(みんなハゲだけど)のキャラがよかった
第34回東京国際映画祭日記②
全文はこちら↓
https://www.nobodymag.com/journal/archives/2021/1105_1800.php

家のローン返済のため飛行場に飛来する鳥を撃つ仕事をする音楽家という、明後日の方向の仕事をやらされている主人公ボランの境遇に惹かれて観たのだった。序盤でボランを襲う思いも寄らない悲劇には虚を突かれるも、ここから精彩に富んだ人物の交わりがはじまる。窓から海が見えるアパートを借りたにもかかわらず、不在から戻ってきたら壁で海が見えなくなっていたというゴバディ監督の小エピソードはそのまま生かされているが、そこに人間の罪と罰、贖罪と要素や寓意を詰め込んでいるにもかかわらず、世俗的調子に堕することも、散漫になることも一瞬もなく、緊密で重みがある一貫したドラマが紡がれている。観客にイマジネーションを促す省略されたカメラワーク、空想的演出にも品がある。(荒井南)

視線の映画であることは冒頭のバードパトロールのシーンから明らかである。主人公のボランは空港で鳥を駆除するのだが、このとき、銃を構えて発砲する彼のショットに対する切り返しショットが旅客機を追いかけているため、あたかもボランは機体に向けて撃っているように見えるのである。見ることと射撃することの同義性や、切り返しショットとは前のショットの人物の視界を示すものだという映画の「ルール」を踏まえたひっかけである。したがって『四つの壁』は、厳密には見えるものの信憑性についての映画だといえるかもしれない。このあと物語は、新居のアパートから見える海の景観を奪われた彼の闘いをめぐって展開していく。
 ここでもおもしろいのは、ボランの苦情に業を煮やした不動産業者がとった対策で「スクリーン」が登場するのだが、これがあくまでも偽物の光景を見せるものにすぎないことだ。あまつさえ彼は自分がアパートから本当に海を見たのかどうかをも疑い始め、景色はますます遠ざかるばかりである。そもそも問題の景観が映画の撮影地としては実在せず、CGで作成されているようだから、スクリーンの中にしか存在しないものを見ているのは観客もまた同じなのかもしれない。(作花素至)
泉くん

泉くんの感想・評価

2.5
演出の仕方によっては重厚な人間ドラマになりそうな設定なのに、何だか全体的に雑。
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