【おさかな地獄】
イメージフォーラム・フェスティバル2013にて。
荒ぶる海で狩りを続ける漁船の内実を活写したドキュメンタリー。が、撮影は極小カメラでのみ。するとこうも世界は違って見えるのか!とい>>続きを読む
【ルッキズムを贅肉でゆさぶる】
アマプラで偶然見つけ、バーレスクと聞くと反応してしまうので見てみたら、まるで予想しなかった内容で、ちと優等生ぽい仕上がりながら、掘り出し物でした。
2019年のチェ>>続きを読む
【医師よりイカセ師】
瀉血と不潔、19世紀末ロンドンの驚愕医療現場を端的に見せる冒頭が巧い。
それに耐えられぬ若き医師モーティマーが、婦人科に流れて隠れた才能(笑)を発揮してゆく前半はすごく面白か>>続きを読む
【いじわるという女子力】
ディズニー番組出身なのに、相変わらず塀の中に呼び戻されるばかり。今やハリウッドの田代マーシーであるリンジー・ローハンさんですが、本作の頃は可愛らしく、爆乳で(重要!)、演技>>続きを読む
【健全という名の不健全】
米50年代、すべてに満たされているはずだった、ジュリアン・ムーア演じるセレブ主婦の、砂上の楼閣物語。
最近、ダグラス・サーク作品をまとめてみたのですが、その後にみた『天が>>続きを読む
【荒野のノーパン】
1864年に起きた、騎兵隊によるサンドクリークの虐殺を描く、ニューシネマの流れを汲む、西部劇の転換点ともなったろう作品。
初見は子供のころ、TVでみた記憶があります。虐殺シーン>>続きを読む
【脳外彼女が止まらない】
TVシリーズをネフリで見始めたら面白かったので劇場へ。行ったの、ちょい前だが。
鬼滅よりは劇場スクリーンを意識した画でよかったし、イマドキ売れる映画とも思ったが、こぢんま>>続きを読む
【拳銃仕掛けの黒神】
前作はそうでもなかったのですが、今回は全カットをいちいち面白く感じ、眺めているだけで楽しかった。
遊んでいるように見えて、しっかり表現として着地させるタラちゃんは、やっぱり映>>続きを読む
【おとぼけマサラ式カンフー 】
『恋する輪廻』でディーピカー・パードゥコーンに萌えたので、萌えを燃え続けたくレンタルしました。
こちらは恋輪より後の作品で、こちらでも2役。でも双子だから同時に現れ>>続きを読む
【子供たちは列車に乗れただろうか?】
再度フィルムでみておきたく、下高井戸シネマの上映、行きました。16mmフィルムを直にみる機会なんて、あと何回くらいあるだろう?
80年代末、ある女教師の貴重な>>続きを読む
【デカパイって死語だよな】
競合よりいかに早く、患者の発生を嗅ぎつけモノにするかで日々、シノギを削る、民間の救急屋さんのお話。救急車とは命綱車ですが、ビジネスとなると他人の不幸でいかに儲けるか、て話>>続きを読む
【パラノーマルよりノーマルが見えにくい】
ライカの前作『コラライン』が大好きでした。だから比較視点は入りますが、見せ方は進化したのに語り方は退化した、という印象。
物語に自分でも驚くほど乗れず、脚>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【ちんこ宇宙へ】
『フラッシュ・ゴードン』を下半身で楽しむ、ポルノ版パロディ。1978年、日本ではSW上陸商戦で当てるべく、一般公開されましたね。
劇場には行けませんでしたが、公開版のビデオは見た>>続きを読む
【お楽しみは声からだ!】
Blu-rayレンタルでみました。元のフィルムが古いDVDでは見逃した、細部の演出に気づいたりして、鮮明、の恩恵に浴しました。Blu-ray化は『アーティスト』がヒットした>>続きを読む
【老いるを堂々窃視】
リバイバル公開の『八月の鯨』と併せて、みました。自虐だ(笑)。自らにも降りかかる、老いの現実をシビアに見せるかと思わせた先で、映画は離れた他者の物語として浮遊し終わります。>>続きを読む
【龍涎香を夢見て眠る】
未見でしたがフィルムに期待し、久しぶりに岩波ホールへ。正解。
老いを見つめる題材からも、ニュープリントでも古びたフィルムの質感が嵌って特に、褪せたような空と海の青が柔らかで>>続きを読む
【フェアバンクス家の微妙な戦争】
シェイクスピア「じゃじゃ馬ならし」は何度も映画化されていますが、これは1929年、まだトーキー映画始まりの頃、当時の大スタア、ダグラス・フェアバンクスとメアリー・ピ>>続きを読む
【血まみれの矜持】
ノスタルジックに響く、エルマー・バーンスタインの音楽に乗り、寒々しい山を背に、ゆったり現れる老ガンマン。そこに彼の、若き日の活躍が幾つもインサートされるが…カッコ悪い。むしろ醜>>続きを読む
【天空のディスコ】
これ、好きなんですよねぇ(笑)。久しぶりにみ返してしまった。
公開当時、ポーリン・ケイルが「Disco in the sky」という称号(笑)を本作に与えたそうですが、見事に言>>続きを読む
【くいしん坊!万才】
面白い!映像は幻惑的でも観念に酔うのでなく実践的ですね。心の崩壊を物語の力で食い止めるわけだから。
つまり私は、語られる第二の物語が基で、それが第一の物語を生んだ、と捉えまし>>続きを読む
【ニーチェは色ボケ】
これは『危険なメソッド』の後で思い出し、久々に再見したものでした。インテリ男女の三角関係って意味で物語が近く、時代的にも接点があります。ルー・サロメは、ユングが離れ始めた頃のフ>>続きを読む
【輪廻はしても学習はしない】
久々にペ・ドゥナに会えるぞー、という動機で劇場へ(笑)。
が、輪廻のペラい捉え方と、それを通して言いたいのは結局人類への愚痴?と感じた所で頷けず、表現としても、異なる>>続きを読む
【スター100均ウォーズ】
1930年代、新聞連載されたSFアメコミを、連続活劇として映画化した、『テッド』に登場する1980年版の、元祖版。1本が約20分で、計13本つくられたんですね。
地球に>>続きを読む
【空しきクロエ萌エッツ】
スクリーンでクロエ萌エッツしたかったが怪しい臭気を感じ、DVDレンタルにしました。正解。えらく退屈。
HICKは田舎者の意味だそうですが、田舎少女が田舎大人の狂った性癖に>>続きを読む
【カレー茶漬け】
頭の中にカレー味のお花畑が咲き狂うかと期待したけど、意外とお茶漬けでした。
舞踏監督出身とのことで、ダンスはどれも楽しかったんですが、ドラマは凡庸。締めがあまりにありがちの尻すぼ>>続きを読む
【謀略エンタメのジレンマ】
レンタル始まってますが劇場行きました。画はそれなりに面白かったんですが、お話は添加物過剰で胸焼けしました。
トニー・メンデス本人による事実上の原作を読み、映画としてどう>>続きを読む
【カーク船長の悪人時代】
オーディトリウム渋谷の特集上映、コーマン・スクールにて。
多産なコーマンですが(まだ現役らしい)、産まれたうち、一番望んで作ったのに、一番鬼っ子扱いされた、不遇の佳作。>>続きを読む
【セルキーの化けの皮】
「ある日、寂しい漁師が海で、豊かなおっぱいのお姉さんを釣りました」
ニール・ジョーダンの新作という興味から、DVD借りてみました。
釣られた女を演じるアリシア・バックレー>>続きを読む
【愛に向かぬ時代、を波乗る女】
特集上映「ファスビンダーと美しきヒロインたち」でみました。「西ドイツ三部作」の一本目。
これは見応えあります。面白かった!初期に比べ大衆化した表現を、評価しない向き>>続きを読む
【歌う娼婦とけがれた円満】
特集上映「ファスビンダーと美しきヒロインたち」でみました。『マリア・ブラウンの結婚』に続く、「西ドイツ三部作」の二本目。
『嘆きの天使』を元にしていて、舞台を50年代の>>続きを読む
【こうして理想の妻ができました】
特集上映「ファスビンダーと美しきヒロインたち」三本中の一本。三本とも面白くて東京だけでなく、横浜での上映にも行ってしまった。
とある新婚夫婦を見つめる観察記録みた>>続きを読む
【女はそれを我慢できない】
荒唐無稽、時に笑っちゃうジャンル映画だが、ちいさな快作ではありました。
WWⅡ中、敵機うろつく空に向かうB-17輸送機。乗員みな頑迷ホモソーシャルズ。そこに女性兵士が独>>続きを読む
【微温トゥーン】
Netflixにて。映像商品としては口当たり良くできているが、物語はいいのコレ?と首を傾げました。
まずクロエちゃん演じるヒロイン。冒頭でよくわかりますが彼女、仕事をマジメにやる>>続きを読む
【酩酊トゥーン】
最近の『トムとジェリー』を見たら、キレイに収まっていても、実写とアニメの握手具合がおざなりな気がしたので、久々にコチラを見返してみた。
比べればコチラはアナログ時代謹製。画と写を>>続きを読む
【テキサス・ファナティック・マサカー】
「シッチェス映画祭」ファンタスティック・セレクションの1本として、シアターN渋谷で上映された作品ですが行けず、レンタルしました。
これオモロイです。シッチェ>>続きを読む
【おこりんぼとやりまんの走!踊!愛!治!】
カメラワーク含め、閉塞感ある慌ただしい映画でした(笑)。
これは登場人物の視界と言動に沿ったものですね。心を程よく統御できぬ人の、ギスギスした日常を体感>>続きを読む