【ハシゴ劇場鑑賞①】
ベルリン・フィルのマエストロを務める架空の女性リディア・ターを描いた人間ドラマ。
オーケストラの指揮者、主人公ター(ケイト・ブランシェット)。
本作からは、その権力がいかに…
2024年鑑賞作品54本目(上半期54本目)
「転落していく壮絶さを感じれる」
ケイト・ブランシェットの演技がまるで本人の役かのようなものだった。とにかく演技が最高だった。多分細かく見ていくと、…
映画的に何かを伝えようという意志が全く感じられない。
カット、シーン、それぞれの形が長方形な感じがする。工夫もなく、ただジェンガを1本1本上に、同じ方向に、垂直に積み重ねていくだけのような、そん…
エンドロールから始まる形式でマーラーの第五番、死から始まる内容に沿った作り。女性指揮者の苦悩を中心に描いている為、オケの演奏シーンは控えめ。重圧から徐々に闇堕ち。最終的にリディアにとって落ち目か幸運…
>>続きを読む緻密な計算で固定観念を消し去る作品
善と悪、強者と弱者、加害者と被害者、などなど、一般的な価値観のものさし(固定観念)の意味を、こんなにも鮮やかに消し去った作品を過去見たことがない。それが全て緻密な…
才能に人生を蝕まれた女。
指揮者として、作曲家として、その類まれなる能力を、努力と才能で掴み取ったターだったが、栄光に潜む罠なのか、栄光と共に膨れ上がる傲慢さなのか、セクハラにパワハラと彼女の傍若…
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