このレビューはネタバレを含みます
ラスト、試写室から出てきたギルス(キム・ミニ)が怪訝な表情で正面のカメラをしばらく睨む。
不満を表しているような、少し怒っているような表情なのが理由がわからず、戸惑ったまま映画が終わった。
ストー…
なるほど、これは非常に良く出来た映画だ、ホン・サンスにしか撮れない類の。つまり、こんなに勇敢な人はいないだろうと思う。半分引退したような状態の小説家が、こちらもほぼ引退状態の女優と偶然出会い、意気投…
>>続きを読む まだホン・サンスを観るのは2作目。だからこれが彼の王道なのかそれとも異端なのか知る由もない。
けれども延々と会話が続く長回し、意味のわからないロングズーム、女性に対する独特の目線といった特徴的な…
ホンサンスの作品は「逃げた女」以降私の中ではハズレがなく常に最高点を出してくれるのですが今作はその中でも突出して好きでした、それ故にどの角度からでも語れるこの映画をどの部分に絞って書くか非常に悩む作…
>>続きを読む『小説家の映画』書けない女性作家が映画に創作意欲を見出すものの物語はモノ作り自体を描かない。出逢う人に〝撮りたい〟とただ願望を伝える作品誕生までの過程がほぼ本編を占める。監督の自己投影ぽい会話劇を長…
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