オタール・イオセリアーニの短編二作目。いきなり「本作のナレーションは、監督の意志に反して、ソ連の検閲によってつけられたものです。そのため、字幕をつけておりません。」という衝撃的な前置きから始まる本作…
>>続きを読む冷戦下ソ連の文化的背景、そして社会主義体制のもとに漂っていた苦境の空気が滲むなかで、花の純粋性を回復させようとするイオセリアーニの意志が、モンタージュとして立ち現れている。
花とはこの世で最も純粋な…
これは多分監督が意図した部分じゃないところで個人的に琴線に触れてとてもよかったです。
グルジア映画なのですが、画面に映る花やアレンジの仕方、なぜか全て既視感がありました。子供の頃の家の庭や近所の家…
当時のカラーの色彩を最大限に生かして花の美しさを引き出す演出の素晴らしさ、画面の構図も見事で出てくる映像に絵画的なタッチが感じられるのもアーティスティックな格調を高める。そして台詞もないのに音楽と画…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
一人の老人以外の登場人物がいなく、とにかく色んな花を音楽に合わせてこれでもかと映した実写版ファンタジア的な短編。
初期の作品らしく後のイオセリアーニらしさは殆ど感じられないのでだけれど、最後の最後…