【第75回カンヌ映画祭 女優賞】
『ボーダー 二つの世界』アリ・アッバシ監督がイランで撮った作品。カンヌ映画祭コンペに出品され主演のザーラ・アミール・エブラヒミが女優賞を受賞、アカデミー国際長編映画…
「イラン🇮🇷に実在した殺人鬼サイード・ハナイによる娼婦16人連続殺人事件に着想得て作られた映画。女性記者ラヒミが危険を返りみず事件を追う緊迫感あるクライムサスペンス。」76点
実際の殺人シーンが描か…
単に、何かを成し遂げたいという気持ちと娼婦を排除することは「街を浄化する」ことだと歪んだ考えを持つ男の犯行物語ではない。
この事件によって、犯人だけでなく世間や警察までもが娼婦を蔑視しており人間の命…
売春婦を16人も殺しながら、“社会を浄化した英雄”と持ち上げられた異常な事件。
イスラム的な男尊女卑と、人権意識の欠如がその背景に根深くあると思った。
犯人はイラン・イラク戦争の退役軍人で、PTSD…
【スイッチが入ってしまうときの眼の演技】
イランの聖地マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件から着想を得て制作された。
退役したあと普段は真面目に働いていた男が客を装って自宅に連れ込み手をかける残忍…
「浄化」という名の快楽殺人にしか見えなかった。
イランという国の国民性や宗教的感覚がわからなくても善悪の区別は世界共通では通用しないのかと疑ってしまう場面もあるし、この世界がまっすぐに立ってないって…
©Profile Pictures / One Two Films