久々にベルイマンを観た。やっぱり流石の映画技法。また、現在では安易に消費されている概念であるノスタルジアを正しく解釈し描写した作品。本作をみると、ノスタルジアって必ずしも良い思い出を振り返るものとは…
>>続きを読む野いちご
ベルイマン39歳の時の作品。彼はこのときすでに名声を手にしており、自分が倍ほど年を取っとたとき、どのように過ごしているかを主人公の医者に仮託してシミュレーションしたような内容だった。
わ…
老年期に、自身の過去を振り返るように空虚さに気づいていくという話であれば、なにもベルイマンをまつまでもなく、チャールズ・ディケンズ(1812-1870年)の『クリスマス・キャロル』などにも原型があり…
>>続きを読むベルイマン作品ともなると、意識がなくとも、勉強のためと身構えてしまうのだが、映画が始まると割とすんなり見れてしまうのが不思議なところ。
本作は、医師である老人が授賞式に向かう道すがら過去を回想し、…
【HD修復版】というだけあって画質良。偏屈な老人がようやく自分と向き合い始める話。
私事だが、老いを受け入れない89歳の父親に悩まされていることもあり「我が意を得たり」な作品だった。やはり己と向き…
神と科学に関する考察が渋い。野に山にどこにでも神はいるのだ。自分自身を省みらざるを得なくなる。孤独が如何に精神を蝕むか。赦しとは何か。自分を赦してない事に気づく事の困難さ。いい話であるが、激しく見に…
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