重厚感のあるストーリーである以上に、善悪をひとつに決めない・決めることができない人間社会そのものを描いているような気がした。
放火事件から描かれ始まるミナトの学校生活、教育現場でのドロドロした教員同…
子供達の無垢で残酷でたわいのないやり取りが、大人達の断片的な認識と偶発的出来事の連鎖の渦に巻き込まれる中で、想像が生んだ歪(ゆが)んだ人物像/怪物が思いがけない形で次々と姿を現してくる。。。安易に誰…
>>続きを読む2023年36本目。
[鑑賞前の私見と作品情報]
2023年話題の邦画。
監督が是枝裕和、
("万引き家族"、"ベイビーブローカー"、"そして父になる")
脚本が坂元裕二、
("花束みたいな恋をし…
怪物。映像業界の人は絶対に見た方が良い…カンヌ脚本賞を取っただけある見事な構成でしびれました。安藤サクラさんの演技はもちろんのこと子役の子の演技もめっちゃ良かった。是枝監督は本当演技指導が上手い。坂…
>>続きを読む是枝裕和監督の作品は必ず見ています。
いつも子供たちの演技がすごく自然で良いですね。
多くの作品で、普通に生活している人々の日常の中に題材を見つけている印象があります。
今回は、先日カンヌ国際映画…
脚本賞を獲得した映画だけど、良い意味で「物語」があるように見えない。映画の中で「彼ら・彼女ら」はそこにいるままに生活して、動いている。それが結果として物語になっている。そんな感じがする。
湊と依里…
とても複雑で多面的な嵐のような摩擦の中で、控えめに、けれど力強く響くファンファーレと
台風の目の中のようないっときの晴れやかさの中を駆ける少年2人の眩しさで
別次元に連れて行かれる。
脚本・演出…
本当に美しく純粋な愛の物語でした。
彼らを否定する人にも、必ずしも悪意がある訳ではなく、全員が自分の思う"普通"で生きた結果、すれ違いがうまれただけなのかもしれません。
そう思うと、"普通"や"正…
私も、うまれかわれるのかな。
私は、私にうまれる前はなんだったんだろう。
私はあなたなのかな。
あなたは私だった?
私が死んだ時、誰がうまれかわらせてくれるの?
そもそも、私はうまれかわりたい?
…
なんでもない日常にも重要なきっかけが潜んでいる
誰かにしか手に入らないもの
しょうもない
誰でも手に入るのが幸せっていうの
星川依里が、どこまでも不思議だと思った。不思議。彼の内側、とても…
©2023「怪物」製作委員会