ダニエル・シュミットが日本を描く
女形役者、坂東玉三郎を軸にした物語。
「女形をしてるのに、僕は本当の女の目で世界を見たことがないのです。」
凄い…。この映画の言語化できない映像の奥深さ。…
今更初ダニエル・シュミットしてまんまと感動させられた。インタビューパートの演劇語りが全員面白え。
杉村春子が扇子で照れ隠ししてからのそれを閉じていく仕草は奇跡的な可愛さだし、その照れ隠しを子供時代の…
なんて甘美なんだろう
首から肩にかけて、腰つき、今まで表情にばかり気を取られていたけど超人形的な身体能力に脱帽した。
肌も見えない、服もはだけていない、布を通過したその先を想像することすらできない。…
マイケル・ポランニーが提唱している「暗黙知」という言葉を知った。坂東玉三郎さんの仕草はまさに暗黙知だった。
「言いたいことはない。皆さんが受け取ったことが言いたいこと」と坂東さんは語っていた。どんな…
最高!息子(?)がバリバリ古い日本建築な小屋の前でゲームボーイしてるカット(カービィの音聞こえるのがまた良い)に、『ヘカテ』での、荒れた市街地にピカピカのスーツ着た主人公が立ってる画と同じようなシュ…
>>続きを読む本物の女にはなれない「女方」の坂東玉三郎を、決して美人役はできない「女優」杉村春子を、芸者には向かないガタイの「芸者」武原はんを、自国以上に日本を理解できない「スイス人」のダニエル・シュミットが撮る…
>>続きを読む玉三郎の秘密にせまるにあたって、男と女の間の転移に焦点をあてていたのか面白かった。女形の玉三郎を観る素の玉三郎という構図が可能なのは、モンタージュの芸術たる映画ならでは。インタビューの場面では、玉三…
>>続きを読む坂東玉三郎を深掘りし、女より女らしく女を演じることについて。
歌舞伎観たくなったな。
衣装替えの、後ろで黒子さんが糸抜いて糸抜いて糸抜いてシュッ ふぁさぁーーーーー
パチパチ👏〜
とか、
舞台上…
書かれた顔。
演じるために理想の女性像に自分を近づけていく。というよりその理想の女性像に支配されていく。そういう意味で“書かれた”顔。write faceではない。外から内へ。
鏡に囲まれた部屋…
🄫1995 T&C FILM AG / EURO SPACE