基本的にただのホームドラマだが、巧みな構成と超豪華な俳優陣のおかげで、今と昔の差を味わいながら見ることができた。見覚えのある家屋、会社、飲み屋の佇まい。結婚の在り方、社会における女性の扱い、核家族の…
>>続きを読む小津の初期サイレント見るにあたって遺作をひさしぶりに再見。タイトルは「サンマに旬があるように、人生にも旬があり、失われたものは戻らない」と解釈してる。かつて見たときより今のほうがずっとそう思う。たぶ…
>>続きを読む小津安二郎監督の集大成。
『東京物語』『小早川家の秋』という、畳のローアングルに赤い花瓶、徹底した画面構成に独特の台詞回しという「小津調」と呼ばれる父と娘を描いた作品群が有名であるが、サイレント時代…
<父親の悲哀、老いと孤独、そして反戦>
時折、感想がうまくまとまらず放置したままの映画がある。『秋刀魚の味』もその1本だった。従来のホームドラマを踏襲しているのだが、描かれるエピソードが種々雑多で…
ちょっと前に新文芸坐で。何度目か。
「やっぱり、子供は男の子ですなぁ、女の子はつまらん」
(結婚式帰りに)「今日はどちらのお帰り?お葬式ですか?」 「うん。まあそんなもんだよ」
人生について主人…
映像の芸術性が際立つ作品。昭和の空気感を凝縮したような画質、音楽、セット、そして左右対称を意識した美しい構図。棒読みのセリフや岩下志麻の硬質な演技も、どこかコミカルで味わい深い。寂寥感の中に温もりを…
>>続きを読む「この頃のお前がどうも不潔に見えるんだがね」
からの一連の流れ
笠智衆という俳優の素晴らしさ
岩下志麻も岸田今日子も素敵すぎる。
中村伸郎も遠野英治郎も加東大介もやっぱり素敵。
カウリスマキが影…
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