このレビューはネタバレを含みます
⚫︎どう受け止めたらいいのか困惑する作品。
⚫︎登場する『聖フランチェスコと仲間たち』は、役者ではなくて本物の修道士さんたち。
⚫︎かなり有名な『聖人』が登場する作品だし、監督も『巨匠』と言われる人…
慎ましい作品だと思った。
アッシジの聖フランシスコを対象にしながら、主に撮られるのは、かれを中心にした共同体の生活で、聖痕の秘蹟を受ける場面などの象徴的な場面は扱われない。
もっとも有名エピソード…
私たちは神を直接撮ることはできない。神を信じているという観念も、また、撮れない。できるのは、神を信じている人びとの姿を撮る、ただそれだけである。
その人びとの様を客観的にみれば、滑稽で、哀れで、そし…
ロッセリーニは『無防備都市』とか大好きでイタリア・ネオリアリズモの映画を期待していったが肩透かしだったような。フランチェスコをよく知らないのもあるのかもしれない。日本だと親鸞聖人とか弘法大師空海ぐら…
>>続きを読むリアル修道士を集団で起用してこんな作品作っちゃうわけですから。
リアル修道士を暴力的集団に投げ込んで手足掴ませ思い切り宙に舞う肉体で縄跳びとかさせちゃうわけですから。
行く先先で散々な目に遭って…
フランチェスコの説く完全な歓びは、常人には理解できない。宗教的な悟りに至ったものだけが感じることが出来る歓びなのではないだろうか。その弟子たちもまたしかり。それを映像化したロッセリーニは何を伝えたか…
>>続きを読むフランチェスコを中心とした修道士たちがある村に住居を作り、そこを離れるまでを描いた説法エピソード集。
あまり堅苦しくなく、修道士たちの生活をユーモラスに描いている感じが面白かった。どこか達観している…
子供の頃「ブラザーサンシスタームーン」で知った聖フランチェスコ
聖クララ(劇中ではキアラ)もでてきて、シスターたちが訪ねてくるというので修道士たちが子供のようにお花を集めて敷いたり一生懸命歓迎の準備…
2024.2.7 4-4
素晴らしい。
・家の無い修道士たち
修道士たちには、家がない。これは、彼らの存在や施しの倫理にとって核心である。彼らは、神のみぞ知る「自然」の摂理のなかで、生きていか…
初ロッセリーニ
正気を疑わずにはいられない強烈な文化のギャップを感じる
のほほんとした牧歌的な暮らしのユーモアと唐突に立ち上がる禍々しい狂気に魅せられた
自分の不勉強のせいでしかないけど、宗教文化の…