なんて美しい映画だろう。
ささやかで、ひそやかで、つつましく、
静かなる言語で語られるこの映画に心を奪われ続けた。
現代インドで生きる女性たちの憂いを、
淡く滲むような色彩で、静謐なサウンドで寄り添…
81本目
【舞台・時代背景】
ムンバイは、インド西海岸に位置する同国最大の都市。インド経済の中心地。
現代のインド(2020年代)
都市部ではグローバル化と経済成長が進む一方、宗教・言語・カース…
ムンバイの喧騒から離れた海辺の村ラトナギリで、プラバは夫の幻想という桎梏を断ち切り、アヌは女性2人に見守られる形で異教徒との恋を成就させる。対象的なエピソードだが、こうした実に強固な少数人の連帯(あ…
>>続きを読む発展著しい大都会の活気と静かな自然が息づく田舎の村とのコントラストに、異教徒との恋、家が決めた結婚、そして異国での出稼ぎなど、この国が抱える難題を表しながら、そうした違いを感じ取る感性と寛容さ、そし…
>>続きを読むインド・ムンバイの今を、雨季のしっとりとした風景とともに映し取ろうとしていた。
「インド映画」と言うと想像するような底抜けに明るい雰囲気とは一線を画していて、幻想的でありながらテーマはとても現実的…
日本では疾うに過ぎ去ってしまった時代、感覚。
「急速に発展する都市と人々」という構図がこの時代にもまだ観れるんだなってしみじみ思った。
なんとなく哀愁を感じながらも、時代がどんなに移り変わっても普遍…
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