【第97回アカデミー賞 国際長編映画賞受賞】
『モーターサイクル・ダイアリーズ』ウィルター・サレス監督作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品され脚本賞を受賞、アカデミー賞では作品賞など全3部門にノミネ…
母親はそれでも前を向く
第97回アカデミー作品賞ノミネート全鑑賞の最後を締め括ったのはブラジル軍事政権の罪を問い続けるとても強い元議員の妻、そして5人の母親の物語。
1970年、リオデジャネイロ…
軍事政権によって不条理な被害を被った家族の苦しみと強さ。
2025年アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した本作を見に行ってみた。
まず本作は1970年代ブラジルで実際に起きていた軍事政権による誘拐や…
1970年代、ラテンアメリカ、大家族、素敵な家、家政婦と子供たち、、、あらゆる要素から冒頭はローマを思い出さずにはいられなかった。
どちらも大傑作であるという点を含め多くの共通点がありながらも、だ…
幼少期、1970年代後半のブラジルに住んでいた母に誘われ、一緒に鑑賞。土煙をあげて走るフォルクスワーゲンと思い思いの格好をした老若男女で賑わうビーチが眩しい、絶望の中にも愛の暖かさを見出す家族の映画…
>>続きを読む冒頭のシーンから幸と不幸が見え、次第に国からの軍事的で理不尽な処罰が与えられ、希望の見えない生活が当たり前のようになってくる。
主人公であるエウニセを演じたフェルナンダ・トーレスの泣きのシーンを全カ…
フェルナンダ・トーレスの熱演が凄くて、それはもはや途中から本人主演のドキュメンタリーじゃないかと感じてしまうほど。「不幸な家族」の写真を撮りたい記者の思惑にも負けず、常に自分らしく、母親らしく、人間…
>>続きを読む25年後に夫(父)の死亡証明書を晴れやかに、感慨深そうに受け取り、乾杯する家族の描写が痛切だった。25年間の喪失の重み。
70年代リオデジャネイロが失われたものを体現してて、でもその追憶や憧憬だけで…
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