カズオ・イシグロの作品が映像化と聞いて鑑賞。
二階堂ふみ演じる佐知子は、あの時代あの空間において彼女の存在はとにかく浮いていて、作中の彼女のキャラクターを考えても完璧だった。
小説版では想像…
後悔、苦悩、悲しみ
彼女の安寧の地は
どこにあるんだろう
遠い山なみに見えるのは
どんな光なんだろう
広瀬すず、二階堂ふみ
吉田羊、カミラアイコ
とても良い演技でした
なぜか郷愁の念を感じるよね
…
不思議な雰囲気をまとった映画でした。
子どもを授かり、優しい夫と穏やかに暮らす女性と、被爆した子を持つ女性。ふたりの交流を通して、当時の重苦しい空気や時代の影が静かに、しかし確かに描かれていきます。…
"信用できない語り手"の極地のような映画。
とにかく語りを信用できないのは前提として、それをとても上手く美しく描いている。こんなに上手く映画化できるのはすごい……逆にこれ以上綺麗にわからない中でも…
予想以上に面白かった。
ストーリー自体は難しくて細かい解釈は視聴者に委ねるような描写も多いけど、動線が丁寧な分みんな同じような結論に着地していそう。
個人的に終盤の盛り上がり方という点においては今年…
そういう展開ですかぁと言うヒューマンミステリー
映画の中の時代背景や戦後80年という節目に公開したからなのか戦争後の物語的なとりあげ方をされたメディアが多かったけれど、なんか違う。原作も読んだけど……
カズオ・イシグロの物語には、いつも“語られなかった何か”が漂っている。本作も、悦子の記憶が語られるたびに形を変え、事実と嘘のあいだで揺れ続ける。その曖昧さが切なく、胸に引っかかる。
広瀬すずが演じる…
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