このレビューはネタバレを含みます
私たちは物語に依拠している。物語とは、客観的事実を繋ぎ合わせたものだ。人はそれを真実と言う。
しかし、大切なのは精神であって事実ではない。言葉に出来る事実だけに依存すると、現実を歪めて認識すること…
理解はもちろん追いつかないのだけど、まずはコマ割りと小賢しいカメラ配置にゾワゾワして浸ったので満足。最近の映像や視覚表現では影のトーンが持ち上げられがちな気がするけれど、無造作というか生々しく黒潰れ…
>>続きを読む夫の身体に乗り移った神とセックスをしてしまった女性が主人公の神と肉体についての映画。しかし、それもテーマとしてはあるが、それ以上にゴダールのことだからそれが映画のことなのではないか、といった想像も膨…
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ジャン・リュック・ゴダールが、創造主(神)と肉体をモチーフに作り上げた作品。
妻ラシェルはある日不安に襲われ神父に、“自分の相手が夫シモンなのか、神なのか分からない”と告白する。発端は、夫が一晩…
神に乗り移られた男と、その妻の葛藤。
ゴダール映画の中でも特に、いったい誰が喋っているのかわからない。しかし、誰がどんな時制でどんな言葉を発していようが関係ないのかもしれません。劇中の言葉は須くゴ…