東宝、モノクロ、夫婦、姉妹
出演者
田中絹代、高峰秀子
上原謙、高杉早苗
笠智衆、山村聰、堀雄二
河村黎吉、斎藤達雄、藤原釜足
坪内美子、一の宮あつ子、堀越節子、千石規子
【内容】
京都、東京、神…
これで特に好きなカラー作品はもちろん、戦後小津作品もコンプリートかと思うとなかなか見られないでいたけど、流石にそろそろ見るかと思って見る。
小津作品にたまに香るサスペンス要素を、やや濃くしたような…
小津トーキーでこれだけ未鑑賞だったけど軽くみてた傑作。
田中絹代「わたしは古くならないことが新しいことだと思うのよ。」
このセリフ唸らされた。
その後も淡々と言葉を返す田中絹代の顔と発声凄まじいわ。…
デジタルリマスター版、午前10時の映画祭で鑑賞。
小津映画にしては動のある映画だった。新東宝だから?でも、新しいとは古くならないこと、ですか。松竹でカメラ固定の方が好きなのかなぁ笑
前後半の趣の変化…
小津映画にしては表情豊かに喋りコミカルに動き歌う高峰秀子と、涙を浮かべながらも眉一つ動かさない田中絹代の対比させることで姉妹の違いを描いた作品。
一人だけリズムが異なる登場人物がいることでより前衛的…
☆前半の高峰秀子と上原謙の絡み、永遠に見ていたい多幸感。デコさんのお芝居上手くて可愛くて!!上原謙の受け止めるお芝居。
☆田中絹代の座り姿の美しさ!!
☆基本二人の芝居。三人の時は、一人居なくなるよ…
とにかく田中絹代の演技力。台詞ではなく表情だけで微細な喜怒哀楽を表現する。もちろん他の共演者も巧みだし、そりゃ小津スゲえってなるわ。助演の猫が良い。高峰秀子がワンフレーズだけ歌うシーンがめちゃ上手い…
>>続きを読む序盤から漂わせた死の影が知らずのところでずっと傍にあることを終盤にやっと気づかされた。
異なる時代を生きる姉妹は服装も考え方も違えど姉妹であり、絶対的に変わりゆく時代と人生に向き合う2人は現代にも通…