成瀬巳喜男と言えば、今では、家庭映画の、女性映画の「巨匠」であると言われているが、家庭映画の「巨匠」言えば、小津安二郎がいる。その意味では、成瀬もいた松竹に、二人の「小津」は必要なく、成瀬がPCL…
>>続きを読む面白かった。名作だと言われているが意を決して観たら、思いの外タッチが軽く、大阪の風景や人とのやり取りなど楽しく観れる。
原節子の見せる表情が良い。序盤は思いつめたような顔も多いけど、東京に行ってから…
結婚して家庭を作ってみると、繰り返す毎日が退屈で、本当に幸せなのかと思う。
対極的なサトコが、極端に描かれてはいるものの、憎たらしくもあり、自由で羨ましくも映る。
冒頭ででてくる「宇宙の大きさ」と…
成瀬巳喜男監督1本目
U-NEXT神すぎて一生観れるわぁ
原節子主演、林芙美子原作
めし。私は一生ご飯を作って洗濯して、そんな人生が続くのかしら
みちよは旦那にこき使われ浮気され、今後の人生を憂い…
本日の巣ごもり鑑賞。
林芙美子(1951年6月逝去)の未完の絶筆『めし』を、逝去の5ヶ月後に映画公開。
原作者・林芙美子が突然に亡くなり、小説(『めし』)の結末がどうなるかが誰にもわからない中で…
「漢は背中で語る」のかどうかは知らないが、『めし』の俳優たちは、じつに雄弁に背中で語る。きわめて正確に立ったり座ったり歩いたり止まったり寝転んだり視線をさまよわせたりする役者がカメラに背を向けて話す…
>>続きを読む原節子の圧巻の演技。
一瞬の刹那で全てを把握させ納得させてくれる。演技は『東京物語』と双璧と言っていい。
実家の前で胸の高鳴る顔と少女のような立ち姿。
少し曲がった背中の和装で海岸線を歩く姿。
…
誤解を恐れず言うと成瀬のフィルモグラフィで最も小津的だと思う。しかしそこには復興の進んでいない戦後数年の大阪が生々しく露呈していて、戦争を忘れたように賑わう東京と対比されている。
無数の庶民家屋(…