1964年 150分。外に愛人を持つケチな夫(西村晃)や義母に厳しくされる主婦(春川ますみ)は幼い息子だけが生き甲斐だ。夫が不在のある夜 侵入してきた強盗(トランペット吹き:露口茂)に犯され、誰にも…
>>続きを読む妾の子として生まれ、周りからは軽蔑され疎まれ、嫁に行っても籍を入れられず家庭の中での地位は最下位。
そのうえ、夫が留守の間に家に入った強盗に犯されてしまったひとりの女性。
げんなりする内容ですが、や…
主人公を取り巻く人間関係がエグかった。画面もやり取りもストーリーも息苦しくなる。歪な恋愛関係それ自体は題材として他にもあるにしても、これは劇的でも何でもなく、ただ淡々と閉塞感に苛まれ続ける感じ。この…
>>続きを読む今村昌平いつもの襖の間のカビみたいな映画。日本人の一重瞼的シネスコ画面は横の広がりではなく、上下からの重圧のような息苦しさ。「おとうちゃん…」「おかあちゃん…」と言い合う醜いセックスの不快感は日本的…
>>続きを読む日本の封建的倫理や因習を背景に、事件を通してその重圧から解放され、ついには男たちの上に立つ女のヴァイタリティを、強靭な肉体感覚で描いた傑作。
春川はるみの存在感が抜群で、いい意味でぬぼーっとした佇…
とうほぐ地方の鬱屈とした家父長バリバリの世界に妾の子として囲われる春川ますみ劇場。"すなねばー"と、ごろごろ寝ながらみかん食べたり、妙な色気振りまくりまくる。こたつでずこーってコケるのとかどこまで演…
>>続きを読む15年ぶりくらい。『エロ事師たちより』、『にっぽん昆虫記』同じくらい好き。すなねば(死なねば)と言った側からモリモリ食う春川ますみからして最高。妾の子としての生まれからして徹底的に弱者設定の女。そん…
>>続きを読む【たくましく生きる女】
ヒロインは戦災孤児。祖母がかつて妾をしていたという仙台の旧家に引き取られ女中奉公をするが、そこの次男に手をつけられて、やがて男の子も生まれ、次男の内縁の妻として暮らしていく…