小さな馬の人形で遊ぶ汚れたおじさんに内心騒然となる…。出自不明のカスパー・ハウザーの短く数奇な人生。本人の認知はともかく、特殊で過酷な環境で“ただ生きた”彼の体感からすると逆に長い長い人生だったよう…
>>続きを読む謎に満ちた男は、やはり謎でしかない。ただ、徐々に言葉を覚えていくことで、思考が可能になっていく行程は面白い。音楽・宗教・自然・論理あるいは社会そのものに対して、ありのままの感情を言葉にすると、どちら…
>>続きを読む突然町の広場に現れたカスパーは、まるで異世界から迷い込んだ少年だった。口をついて出るのは祈祷書の言葉だけで、「カスパー・ハウザー」としか名乗れない彼の姿に、初めて見た時から胸が詰まった。
でもヘルツ…
【鑑賞メモ】
波打つ草原。
窓辺の小鳥。
暗い鏡のような水面。
少し翳りのある色彩が、物語の世界観を引き立てる良いエッセンスになっている。
カスパーの放つ言葉がいちいち的を射てて痛快だった。
女…
とてもとても好きな映画だった。なぜこんなに好きだったんだろう。カスパー・ハウザーという実在の人物のことを知りたくて、調べ物の感覚で観てみたら、映画としてすごく好きだった。鑑賞した後、忘れられなくて1…
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