このレビューはネタバレを含みます
難解で意味深な言い回しが連続し、個性的だが何か静かな狂気を抱えた人々がわちゃわちゃする、見たことない映画
意味がわかんなくても、威嚇するような音楽や小暗くて美しい配色、しっかりと流れ続ける物語で…
小学生のとき『はだしのゲン』を読んで最もショックだったのは次のようなシーンだった。原爆が落ちたあと、女の子の目の前に、焼け爛れて皮や肉が剥けてぐちゃぐちゃになった生き物が現れて「助けて」と言う。それ…
>>続きを読む手術台でフェルメールの絵とリンクしていたり、風の動きや病院の天使のような輪っかが印象的。
人類の誕生から死までが詰まっている。
腐敗していく姿の写真
アルファベットがない時代
イブが10万の細菌をリ…
"あれは奇妙な悲劇だった"
何やこの性癖丸出しな映像美は
腐敗タイムラプスやシンメトリーな構図の凄さはもちろんのこと、人間を生物学的存在として捉え直す裸体や欲望が印象的で面白かった。
言動に理解で…
「気分は?」
「足を失った気分
脚のない国では、片足を失った女が女王よ
戦時中マルセイユに脚のない裕福な娼婦がいて、ほとんど寝たきりだった
両足を付け根から切断してたの
想像してみて
挿入…
キューブリックのような徹底的なシンメトリー構図。色彩感覚、美的配置、演出力、どれをとっても素晴らしいセンス。フルヌードシーンも多い。腐敗していく時に流れる妙に軽妙な音楽もセンス抜群。終盤の、レコード…
>>続きを読む登場人物全員異端というか、しかし欲望の素体というのであればむしろ人間らしいのかもしれない。
こういう映画って腑に落ちない点があっても計算づくされた構成の一部なんだろうなと、考えさせられる間もなしに…