登場人物たちは、それぞれが一様に悩みを抱えて生きている、と思いきや本当に死に至る病を抱えていたのはただ一人でした。
ラストシーン、あれは小説の世界だったのでしょうか。
社会や人の心の恐ろしさを感じま…
<孤独な都市生活者が繋がり、やがて破滅していく群像劇>
「えっ!何コレ」と驚き、妻からも出世からも見離された男の悲劇に終わってしまい、カタルシスを削がれた形のエンディングに観客はざわつくはずである…
クーリンチェ少年殺人事件の次に見たエドワードヤン作品。
クーリンチェよりはストーリーの展開が分かりやすかったし、とにかく映像美が洗練されていて度肝を抜かれた。
これが俺が生まれるより前に撮られていた…
前半の積み上げが少し単調に感じてしまったが大事な積み上げ。
後半からラストにかけてはこれぞ映画だった。
疑い・不安・裏切りなどの恐怖分子を振り撒いていないか?自分自身にその分子が降りかかってきたらど…
心地よい心のざわめき
3組の登場人物たちが起こす行動が意図せぬところで連鎖を起こしていく群像劇
人間誰しも闇の部分がある。
それを補うように関係を持ち、互いに高めあったり落ちて行ったりする。
そ…
昨年観賞したクーリンチェ少年殺人事件に続いて、二本目のエドワード・ヤン監督作。
クーリンチェ少年殺人事件と似ているのは、出来事自体を撮さずに、音と出来事から少し外れた場所を撮すことで出来事を示すこ…
ローテンションで終始不快感が続く鑑賞の辛い作品。
都会の闇と狂気が意図せず絡み合う鬱映画。
身近にある小さな不愉快や苦痛は
遠くで起こる大きな悲劇より精神を蝕む。
このジトジトした危うさ
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