このレビューはネタバレを含みます
大恋愛と苦々しい心中未遂の経験から、自分以外に信じられるものは無い、と独身を貫いてせっせと貯金して働いて、老年になって周りを見回したら金目当ての人間しかいなかった…なんて寂しすぎるよ…!!!😢
人は…
燻銀の様な味わいのある成瀬巳喜男監督絶頂期の傑作で、主演の芸者上がりで金貸しと土地売買でお金💴に執着する倉橋きんを演じた杉村春子の最高傑作。昔の芸者仲間の中田のぶ沢村貞子は、亭主仙太郎沢村宗之助とお…
>>続きを読む元芸者4人のその後のお話。
この設定だけで面白い。
独身の金持ち女は「自分だけよ、あとに残るのは」と言い、子供がいる貧乏女は「神様、良いものをくれてありがとう」と言う。
不意にラストを迎えるが…
成瀬作品にしてはユーモア色強め。登場人物への愛のある皮肉が効いててめちゃくちゃ笑った。面白いというより可笑しい。
4人の元芸者のキャラ立ちが秀悦。特に望月優子。
「アプレ」達が旅立ち、4人の元芸者も…
再見。経年による成瀬作品の見方は変わる変わる…染み入ります。中年の女たちを緩く確かに繋ぐものがある。杉村春子は今作もすごい。気だるい中にも抑揚あり、耳が熱中するこの魅力の語り。好きだった男の若い頃の…
>>続きを読むこの映画はちゃっかりしててさらっとした意地汚さを見せる金貸し杉村春子よりも(上原謙に覗かれての「キャッ!」はとんでもないシーンだが)、ギャンブル好きのダメ母望月優子の方が強い印象を残す。ラストの上野…
>>続きを読む化粧直し姿を見られた瞬間の
「キャッ🩷」は邦画史上最強の名場面!
だってだって杉村春子姐のこんな姿想像も出来なかったよ。
浪花千栄子のホットパンツ姿以来の衝撃だった。
『枯れ残る晩菊にも似た4人の…
男が「臭いね、何燃やしてるの」と聞き、女は「…煙草の吸い殻よ」と返す。男の昔の写真は、色んなものを吸い込んで燃やし尽くした殻も同然。当然派手な展開はないけれど、湿度と夜や影の深さの分だけ、しとしとと…
>>続きを読む