父にとってのエル・スール
「瞳をとじて」が記憶に新しい、ビクトル・エリセの監督2作品目。この映画も、どのシーンも部屋に飾りたくなるほど美しく、自然と心奪われてしまう底知れぬ魅力があった。年をとって…
ベッド、箱詰め、それから瞳。これらがエリセにとっての大事な映画のメタファーなんだろう。目覚め、夢現の状態。大切なものを集めて缶や旅行鞄に閉じ込めること。
南へ向かえずとも、向かったのだろうという気…
後から思い返してジワジワいろんな思いが出てくる映画でした。
もう少しお父さんの苦悩の内容知りたかったな。
アフターサンもそうだけど自分のことも照らし合わせてもう少し詳しく知りたくなるような気がしまし…
1983年製作。原作アデライダ・ガルシア・モラレス。脚色監督ビクトル・エリセ。
南部、という意味だそうだ。主人公/エストレリャが父親の故郷である南部に旅立つシーンで映画は終わる。だから南部での物語…
スペイン内戦の内容を一応ささっと確認しておいて良かった。第一幕、了。と思いきやそのまま終わってしまった、感が(本来後半があったらしい)。早熟で大人の顔色を理解できてしまうけれど、そうであるが故に気丈…
>>続きを読むミツバチのささやきと続けて鑑賞
こちらは割と物語がはっきりと描かれていた。アフターサンのような、登場人物の心情を察しながら見る映画。
どなたかのレビューに書かれてたけど、なるほど配給の都合でバッサ…
歳を重ねたエストレリャの
回想録なんだろうか。
エストレリャの
父への愛情を胸に
南へと旅立つ幕引きは、
あるはずだった
後半の展開を、
このまま観客の想像に
任せるというのも
また良き。
後半…
これって、半分ぐらい、未完成だったのか。終わり方はいいように思うが、全体的に薄い感じがしたのは、そのためかな。あと、語り手は、主人公のエストレリャなんだけど、いつの時点なのか、映画よりも後ではあるに…
>>続きを読む(C) 2005 Video Mercury Films S.A.