『ミツバチのささやき』制作時にはフランシスコ・フランコが存命していたから(1975年死去)暗喩というかたちでの表現になったということだけど、この1982年制作の『エル・スール』では直接的に語ることが…
>>続きを読む娘と父の物語。
油絵のような映像で、明かり(特にオレンジ色の光)と、漆黒の影のコントラストがとても印象的だった。
どことなく一般的な父親とは違うんだろうなと思いながらも、父の孤独になかなか踏み込…
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落書きの青年は姿すら描かれず、イレーネラオスも手紙のみの出演で、親子お互いの外的世界との関わり(特に思ったことを言えるかどうかの話)を際立たせ、見えやすくするために徹底的な削ぎ落としが行われる。
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それまで娘エストレリャが知らなかった父親アグスティンの実像が次第に見えてくるミステリアスなテンションが良い味わいだった。研ぎ澄まされていく娘の感受性と作られていく大人の男性観。娘の初整体拝受の儀式…
>>続きを読む理想の父親像が崩れてゆき、不信感が募り、蔑ろにされている訳ではないが大事にもされていないことを察する。怒りよりも喪失感。
こういう感覚って多くの人が経験するのかな。後半は苦しかった。
ガッツリの黒…
ビクトルエリセ作品
久しぶりに映画を見たこともあり、映画の見方を忘れていた気がするが、恐ろしいほど光と影の使い方が上手い
それは、見た目だけでなく、父の知られざる謎という点でも、ストーリーに光と影…
父と娘が南に向かう話かと思ってたら違った。
通じ合ってるようで何も知らないし、言えない秘密もある。
南に進む娘と、南から背いた父との対比がなんとも哀しい。
照明を点けない部屋、自然光が浮かび上が…
突然姿を消した父に歩み寄ろうと記憶の糸を辿るエストレリャのお話
ダウジングをしたり初聖体拝領で楽しそうにダンスをしていたのに、そんなことはいつの間にか忘れる。2人しか分からないようにトントンって存…
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