アキ・カウリスマキの初期作。
労働者階級に視点を置き、独自の緩急の付け方はオフビートで、味わい深い。
じわじわと良さが滲み出る感じ。
邦題は何なんだろうと思っていたけど、最後になるほどと思う、悪くな…
もっと粋なエンディングを期待してしまった。なるようになっていく無為な展開で終わってしまうので物足りない。
ただ、シーン繋ぎや展開の小気味良さ、ワンカットで画が保つカメラのポジションがとても良かった。…
ノワール(闇・犯罪・暴力)の本質とは、生への意志であることが、前作『パラダイスの夕暮れ』(1986年)と同様、ミニマムに描かれていたように思う。
このことは、オープニングで、死ぬために自らに拳銃を…