何気に溝口は時代劇ばかり観ていたから電車のショットに驚く。長回しによる見事なカメラワークは健在で、打ちのめされっきりだったけど、唐突に訪れる都市のショット、あるいは電車の絵はちょっぴり間抜けで少し安…
>>続きを読む溝口健二監督の観る
武蔵野に建てられた亡き父の
家で夫と暮らす道子。夫との
夫婦関係は無いよう。ある日
従弟の勉が復員し戻るが
脚本 依田義賢 原作 大岡昇平
姦通罪不要論者の夫に抵抗するよう…
田中絹代版『雪夫人絵図』と言うべきか。
夫と暮らした家に執着する女。女は最後には非業の死を遂げる。しかし本作は『雪夫人絵図』とは異なるラストになっている。溝口と言えば池、あるいは川、湖に女の死を重…
溝口映画10本目にしてマイベスト更新っ……。まじか……。
自分が好きな映画は「キャラクター」ではなく「人間」、他人の想定通りばかりには動かず時に非合理にさえ振る舞う人物の姿が描かれた映画。そして特…
決定的に面白い瞬間があって、
つとむくんが報復的に不倫を迫られるのを断るショットがまずひとつ
ぐーんとしたカメラの移動がすごく印象的だった
二つ目は主人公とつとむくんがどうしても体を重ねちゃいけない…
サブスクで見る本作のフィルムの劣化は激しいものの映像から察するところアングルといい、ロケーションの美しさといい想像を超えるものと思われる。もし修復し、カラーで蘇らせる事ができたらまた違った作品に生ま…
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