何気に溝口は時代劇ばかり観ていたから電車のショットに驚く。長回しによる見事なカメラワークは健在で、打ちのめされっきりだったけど、唐突に訪れる都市のショット、あるいは電車の絵はちょっぴり間抜けで少し安…
>>続きを読む溝口健二監督の観る
武蔵野に建てられた亡き父の
家で夫と暮らす道子。夫との
夫婦関係は無いよう。ある日
従弟の勉が復員し戻るが
脚本 依田義賢 原作 大岡昇平
姦通罪不要論者の夫に抵抗するよう…
サブスクで見る本作のフィルムの劣化は激しいものの映像から察するところアングルといい、ロケーションの美しさといい想像を超えるものと思われる。もし修復し、カラーで蘇らせる事ができたらまた違った作品に生ま…
>>続きを読む大岡昇平の原作を依田義賢が脚色、福田恒存が潤色した溝口健二監督作品。武蔵野の邸宅、森と田中の夫婦の許に、妻の従弟が復員してくる。夫の拒絶ぬる心理、受け入れる妻。そして従弟の田中への想い。最後に夫が「…
>>続きを読む大岡昇平の原作も未読だし、そもそもピンとこないストーリーなんだけど。とりあえず絹代たんが相変わらず強ぇわ。やっぱり最強のガマン系女優だよね。こういう耐え忍ぶ、辛抱強いって表現めったに出来んよ。でも好…
>>続きを読む大岡昇平の同名ベストセラー小説『武蔵野夫人』(1950)の映画化作品。
人妻と年下のいとことの恋愛を軸に、愛憎入り交じる複雑な人間模様を絢爛なタッチで描いた文芸メロドラマ。
物語は、武蔵野の高台…
映画というより劇をみせられてる感じ。
作品の設定年齢とキャストの年齢もだいぶ違う。大御所の田中絹代と24歳の若造のいとことの特別な感情の交流がどうも釣り合わない。
フランスの小説をお手本にしたらし…
まちがった道徳と自分に与えられた役割を守る人間に不満が溜まっていくことでいつかその間違った道徳の殻が壊れるという 耐えの姿勢を見せる道子の信念と決意、古風な考え方であるけれどその自己犠牲がうつくしく…
>>続きを読む