冒頭、綿工場ではたらく飯田蝶子の姿だけで泣ける。わたしの中で飯田蝶子はみんなの母、笠智衆はみんなの父。
あいかわらず子どもの動かしかたが上手すぎか!最初の場面の、子どもながらに悩む姿や足ブラブラ、…
最後のシーンにやや失望感を否めない。東京という巨大な街で擦れずに生きる息子の心情、女手一つで一人息子を育てて来た田舎暮らしの母の期待。それぞれが交差し、気を遣い、やはり分かり合えない。東京物語でも感…
>>続きを読む小津安二郎初のトーキー作品とのこと。序盤は本質が悪い上に方言のなまりもひどいので
字幕付きをオススメします。田舎では親子ともきものを着て貧しいながら質素に暮らしているのだけど、息子を都会に送り出して…
いつの時代も、母親とはこういうものだ。
息子が一人前に育った姿に涙し、弱い心に負けそうな時は叱咤激励する。
反対に息子は、母親の期待に応えようと努力し、その喜ぶ笑顔を心の支えとする。
母と息子…
小津の最初のトーキー作品。戦前の作品ということもあって、物語にしても設定にしても古臭いイメージはあっても、近代日本における「成功」に対する憧れと実際、そして「母と子」の物語には確かなノスタルジーがあ…
>>続きを読む松竹株式会社