「ひばりが鳴きますねえ」という息子とともに空を見上げても、その姿は見ることができない。
ラストから1つ前のショット、工場の裏の大きな門には鍵がかけられていて動きそうにもないが、しかし少し角度と距離…
小津安二郎監督初のトーキー映画。観れる小津安二郎監督作を古い順で観ているが、やっと音声入った映画まできた。緩やかな家族内物語と思ってたし、貧乏でも頑張った!系の話と決めつけていたので(題名からして…
>>続きを読む022****
□物 語 ★★★★★ ★★★
□配 役 ★★★★★ ★★★
□演 出 ★★★★★ ★★★
・テ ン ポ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
・喜怒哀楽 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
・ドキドキ ☆☆☆☆☆ ☆…
1936年作のタイムマシン映画。小津初トーキーってことでちょっと試作感。編集もあちこちチグハグ。けど役者はみんな小津印。哀愁も小津印。小津映画の上っ面だけ2次創作してたような高度成長期ホームドラマに…
>>続きを読む「父ありき」の鏡像的な作り、というレビューを読んで観てみたくなった。
小津監督初のトーキ映画のためか台詞が少ない分、その沈黙の間がとてもいい。飯田蝶子の名演技、微妙な表情の移り変りで微妙な心の動き…
このレビューはネタバレを含みます
◎信州の母子家庭からの進学、敗残の東京物語
*1936年、小津の初めてのトーキー劇映画。
同年、小津は、歌舞伎座で六代目菊五郎が演じた鏡獅子の記録映画をトーキーで撮っていた。
*原作のゼームス・…
当時と令和の今では、母と子の関係や互いへの想いみたいなのが違うんだなーって。
当たり前ではない大学進学を苦労をしてでも実現させる母のマインド、その後の息子への期待と現実のズレにガッカリする感覚は、今…
1936年、今から88年前の作品です。
野々宮つね(飯田蝶子)は製糸工場で働く女工で夫に先立たれ女手ひとつで良介(葉山正雄)を育てています。
良介は勉強ができて、担任の先生の大久保(笠智衆)が家に来…
松竹株式会社