「人生の悲劇の第一幕は親子となったことにはじまっている」
なんともニヒリスティックな前置き(芥川龍之介「侏儒の言葉」の引用)から始まる小津安二郎 初のトーキーによる劇映画。
信州で東京に行った息…
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規則的な東京の雑音が、信州の糸を紡ぐ音に変わると。戦争の音?
レビュー本文
殖産興業、富国強兵と言う日本の国策の陰で犠牲に親子って所かなぁ。
母は日本の生糸と言う主力の産業を担う言わば産業の担い手。…
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自宅で母に本音を言われて言い返せない息子、そして泣く妻。ドラマが盛り上りドキドキの展開。
その後に、ふすまが映るカット。夜から朝になるんだけど。
これが、長くてびっくり。
計ってみたら57秒ほど!
…
全ての始まりは朝、かと思って生きているけど、実は夜ということを、知ってか知らずか、全人類が経験はしている。夜を見つめて何かに見つめ返されて、初めて私自身に気づく。
変わりたいくせに変わらない理由を…
さすがにそんなわけない笑顔が、とても印象に残った。
張り付いたような笑顔で覆い隠す。
それが切ない。
でもその切なさが親子ならではの愛の深さを強く強く浮かび上がらせる。
ラストカットはなんだろう。…
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こっちが俺の東京物語や……。
ぽろぽろ泣いた。
お前が偉くなった姿が見たい一心で働いてきたのにお前自身が出世を、人生を諦めないでくれと良助に語るかーやんの姿、諦念にまみれながらも、困った人に手を差…
私もいつか親にこんな思いをさせて、自分自身こんな思いをして、もっと先では我が子にこんな思いをさせられるのだろうかって考えると鑑賞後しばらくぼーっとしちゃうくらい刺さった。
ずっと寝る演技だけしている…
松竹株式会社