【究極の贋作】
この映画の解答を求められたとき
『わからない』
と答えるのがおそらく正しい。
というのも、本当によくわからないのだ。
出てくる主人公は贋作についてのテーマで本を執筆した男と、そ…
キアロスタミめ…よく練られたお遊び。
キアロスタミの中ではそれほど好きではない作品。でも、大ベテランのビノシュと、オペラ歌手で俳優初挑戦のシメルの微妙な距離感がとても面白い。
「ライクサムワン…」…
映画という「贋作」の中で、男女の関係性が変奏されていく。
ロッセリーニ「イタリア旅行」やリンクレイター「ビフォア〜」のようでもあり、全く別物のファンタジーのようでもある。
監督自身も肩の力を抜いて撮…
アッバス・キアロスタミ監督作。
イギリス人作家とギャラリーを営むシングルマザーがひょんな事からドライブに出る所からストーリーは始まるラブストーリー、かと思いきや突然はじまる“夫婦ごっこ”で本物と偽…
鑑賞者をこの2人が果たして本物の夫婦なのか(一見するとカフェでの会話をきっかけにそう振る舞っているだけなのだが)、それとも主人公の著書のように「本物よりも美しい贋作」なのか混乱させる極めて異様な構造…
>>続きを読む我々は音楽や絵画には意味を求めないが映画には常に意味を求めている、映画も詩や抽象絵画のように鑑賞すべきだ、と監督はあるインタビューで言っている。端から見たら中年夫婦である主人公二人は本作のキーとなっ…
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