お春が回想する形で始まる
殿の好み細かすぎる
元島原にいたと知って態度が変わる人たち
不憫なお春
ただただ
誤解され堕ちていくお春の一生
せっかく息子に会えると出向いたら、
酷い言われようだし…
1952年製作公開。原作井原西鶴。脚色依田義賢。監督溝口健二。
溝口健二が『武蔵野夫人』に次いで監督した作品。『武蔵野夫人』の田中絹代は夫森雅之と上手くいっていないことに、お前の手練手管が足らんの…
封建制度下の江戸時代を舞台に、運命に翻弄され悲劇的流転の人生を歩んだ女性の一生を描く。
宮仕えからの洛外追放に始まり、松平家への嫁入りと放逐、遊郭の太夫、呉服屋の女中、扇屋への嫁入り、寺の尼、物乞…
街娼となった女が過去に想いを馳せるという構成から、少なくとも死ぬようなことがないことは保障されているけれども、それにしても凄惨に過ぎる。自らの本意を果たすためならまだしも、ただ流され、嬲られていく女…
>>続きを読む江戸時代の封健社会に生きる街娼のお春の半生を描いた溝口健二監督の名作。老いたお春がふらふらと寺に入り込んで自分のこれまでの人生を振り返る時に流れる雅楽っぽい音楽とカメラワーク、そこから作品の本筋に突…
>>続きを読む溝口を見たのは10年以上ぶりかもわからん。本作は初見。
田中絹代が人目をしのぎながら道を歩く冒頭のショットにはぎょっとしたものの、溝口ってこんなもんだったっけ?という肩透かし感もありつつもさすがにち…