[同級で喪失を埋め合わせる]
娘(有馬稲子)の結婚を自分で仕切ろうとする頑固な父親(佐分利信)を、母親(田中絹代)や娘の友人(山本富士子)が何とかなだめて工夫する所が面白かった。
この時…
小津安二郎監督作品。
小津作品でお馴染みの、娘が結婚適齢期だけどどうしようって話。
他の小津作品で見たことあるぞっていうストーリー、セット、配役が多かった。
小津作品は基本的に家父長的であるけれど…
序盤田中絹代然り女中しかり会社での秘書しかり、もうパシるのはやめてと思ってたけど夫婦喧嘩で田中絹代が彼の服を投げてから解消されたね
はじめの友人の娘さんの披露宴から結婚式前夜の手元の色であったり、佐…
この洗練された質感のなかに生きたい。あれらはもれなくセットなのだとわかっていても憧れる。ドイツ製のカラーフィルムがどれだけのものかわかっていないけど、小津作品にはこの色みが抜群に合っている気がする。…
>>続きを読む小津監督の十八番の、父と娘、結婚。戦後10年ほど経って、世代で結婚観が変わってくる。その歪みが多くの家庭で起こってたのかな。
もちろんこれがテーマなんだけど、裏テーマ的なのは、相手や状況が違うと、…
今じゃ珍しい昭和の頑固駄々っ子オヤジが見れる。
「何が。」
「なんだ。」
「おい。」
「だいたいお前はね。」
他人の子の結婚話には冷静に考えられるのに、自分の子の話となると……
面白かった。いざ…