このレビューはネタバレを含みます
汚いのはいつも人間
という、どうしていままでこのシンプルな事実に思いが至らなかったのか...
とてつもなく汚くて恐るべきものが煮込まれていて、ふともしかしてこれは希望か何かかという灯りがみえたかと…
『動くな、死ね、甦れ!』観てないのでよく分からなかったが、とにかく画が強固でソクーロフやタルコフスキーと似たロケーション極振りの映画。
霧、船の蒸気、黒煙などスモークに吸い寄せられ続ける主人公の丁度…
『動くな、〜』のモノクロからカラーに変わるが、荒涼とした風景に変化はない。靄がかった青、汽車の白煙、すべてを飲み込む黒煙。おぼろげな背景の中で這いずり回る人々もまた前作通り。
少年と少女は年相応の欲…
たしかに映像は途方もなく素晴らしかったりするのだが、この監督を心から好きにはなれなかった。特に照明や暗い色調は素晴らしいが、それに対して音楽の使い方は不誠実ではないだろうか。現実をみつめる存在として…
>>続きを読む2025/09/19 ユーロスペース スクリーン1 前めでもよし
監督:ヴィターリ・カネフスキー
吹けばすぐにでも命が消えてしまいそうな土地で、モラルも品行方正も露頭に迷いながら雪解けの…
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『動くな、死ね、甦れ!』の続編で三部作の第2作。
前作『動くな、死ね、甦れ!』で登場した少女ガリーヤは既に亡くなっており、ワレルカはその妹ワーリャと出会い、彼女に淡い思いを寄せる。しかし、学校を退…
『動くな、死ね、甦れ!』に続編があったことをまったく知らなかった。あんな強烈な映画がもう一本あったとは…と、半ば怖いもの見たさ、容赦しないショットを観客に叩きつける感じをまた味わいたくなり、鑑賞した…
>>続きを読む誰のものでもないことを選ぶ者
囚われの四足であっても生きることを選ぶ者
貧しくとも時間は無限にワレルカに与えられていた
作品順で観ることは必須のようで壮大な構造として前作からの感情が繋がる
愛情…