#1167
1969年 イタリア🇮🇹/ドイツ🇩🇪/スイス🇨🇭映画
監督はヴィスコンティ
ナチスが台頭した1930年代前半のドイツ。鉄鋼一族の凋落をデカダンス調に描く。
骨太のこの作品、非常に面白い…
ヴィスコンティの中でも特に過激で仰々しい超絶ドロ沼メロドラマ。最高だ。
歴史に疎いし登場人物相関が最初かなり分かりにくくて『ゴスフォード・パーク』の時みたく落ちそうになったが後半からもうそれもどう…
突撃隊の乱痴気騒ぎとそれに続く粛清が一番の見どころだったかな。「これぞホモソーシャル」な突撃隊と親衛隊とのコントラストも良い。
家庭内の権力闘争はドイツ国内の覇権争いと地続きだし、MartinはH…
ファスビンダーやシュミットに一番霊感を与えたビスコンティ映画かも。
構図の中での人の動かし方が滑らかすぎてホラーのようだった。
いつものビスコンティ特有の家庭内の内紛の話が、ナチズムとして開花して…
映画としての芸術が完成されている。
カメラワークのアップダウンの激しさしつこさ。
俳優陣のハキハキした喜怒哀楽の激しい演技(舞台演技っぽい)。
この2 点がクセ強めなんだけど、劇全体のスピード感…
ルキノ・ヴィスコンティ監督は簡単に手が出せずなんとなく遠い存在でした。
『異邦人』しか観ておらず、ヴィスコンティらしさは解らなかったので、ようやく『ドイツ三部作』に挑戦、まず一作目。
1930年代…
支配者が支配されて面白い。一般の人が出てこないのでまともかどうかの差異がなく、異常と呼ぶこともできない閉じた世界の殺し合い。製鉄会社でありながら製鉄所の飛び散る火の粉を浴びることのないブルジョワ一家…
>>続きを読む