ボロボロのスラム街が解体されている中、そこに住む人の話です。
ヴァンダというのは八百屋の娘でキャベツやレタスの配達をしているのですが、ヤク中で、いつもアルムホイルを炙って何かを吸ってます。咳もひどい…
心が元気な時にしか見れない。ひたすら不健康な咳、注射器のぶら下がった腕、覆い隠す吐瀉物、あてどない口笛、ブラウン管のモスキートーン、火、瓦礫、煙。
確かにこれを見て観客が誰かを、何かを、ジャッジする…
初ペドロ・コスタ。薬物、薬物、薬物、たまにレタスとキャベツを売るヴァンダ。3時間の中で何も変わることはなく足踏みをしているように見える。映画に終わりは来れど、彼女らには終わりは来ない。なかなか進展し…
>>続きを読む止まらない咳と壊される街
とんでもないものを見た。正直、面白くはなかった。3時間あるうちの45分くらいは寝てた。しかし、見終わった後はなんだか不思議な高揚感を得た。なんだか満足してしまったのである…
やっと観られた。
しかも、映画館で35mm上映。
まず、この機会に感謝。
そして、すげぇもの観た。圧巻の3時間。
途中ちょっと寝ましたが。
一体、私は何を観たんだろう。
映画はただヴァンダとその…
映画とは所詮光と影の蠢きに生々しい音声を重ねたものに他ならないというスタンスのショット群は、映画という媒体のプリミティブな力に満ちている。人々は、時折、打ち棄てられた世界で生存すること自体に疲れ果…
>>続きを読むドキュメンタリーで3時間、重い内容だったが、美しい画に引き込まれた。
構図は終始完璧だった。
光と影のコントラストが強いのが印象的。
影はまるで塗りつぶされたように黒い。ときには画面の殆どを影が占…
下調べなしの初ペドロコスタ。
都会的なジャンキーのユーモアみたいなのもあまりなく、惰性で薬物を貪り続ける人々の冷めた世界観のドキュメンタリー。
そんな中でも時折り体温を感じる瞬間が良い。
3時間…