『火まつり』を観たら、こちらが蘇ってきた。
根津甚八と秋吉久美子の華やかな共演とは裏腹に、何ともやるせない。
高度経済成長の波に乗れず、衝撃的なラストとなる。
綺麗な稲穂とは対照的にコンビナート…
田舎の閉塞感、家族という地獄、逃げ出す場所もなくどん詰まりの愛憎渦巻くシャブ中映画!
重厚な人間ドラマには違いないのだが非常に笑える映画でもあった。たぶんそういう映画ではないとは思うんですが。いや最…
茨城県のダンプ運転手が女や薬物で段々と追い詰められていく感じが生々しく描かれた作品でした。
娯楽もあまりなく、東京に行こうとかいう主人公が結果的に薬物から抜け出せなくなる感じが、地方の閉塞感のよう…
このレビューはネタバレを含みます
茨城県・鹿島地方の貧しい農家の長男である幸雄は、粗暴な振る舞いを見せつつもダンプカーの運転手として一家を支えている。が、最愛の二人の息子を溺死によって失ったことから、幸雄の人生は暗転する。家族を捨て…
>>続きを読むこれは暗い内容だなと予感させるオープニングで始まり、ヤク中でどんどん壊れていくどうしようもない男を根津甚八が見事な演技してる。それと何て言っても秋吉久美子のエロさ具合がいい!
弟は優秀らしいけど、パ…
ただただ、薬で落ちていくおっさんの話を見せられた感じ。
典型的な弟が優秀というなんとも残念な内容。
でも、人生うまく行かなくて、誰かのせいにしたくてしょうがない気持ちもわからなくは無いが、なにぶん…
全ての要素において、生々しく、容赦無く、おぞましい人間の性を見せつけられる。
が、それでも、どこかそんな人間達の愚かな日々の営みに対する愛おしみも感じられ、昭和の日本映画の懐の深さを感じる。
昔……
工場地帯・肉体労働者・田んぼ・閉塞した地方・・・始まってすぐに「空族」の映画みたいだなと思ったら、それもそのはず「空族」の最リスペクト監督が柳町光男なのだった。
このところキム・ギドク監督作品を続…
「さらば愛しき大地」
本作は柳町光男が1982年に監督したドラッグの恐ろしさを描いた作品で、DIGレーベルから国内DVD化され鑑賞したが、静かに進む怖い映画であると感じた。確かキネマベストでもベス…